猫道楽 (河出文庫 な 7-32)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 1913
感想 : 152
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309409085

感想・レビュー・書評

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  • 学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は“猫飼亭”なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界をのぞくことになり……庭の桜に誘われた“猫飼亭”を訪れる者たちが見た「極楽」を描く、4つの物語。

  • 深い濃密な霧とか湯気の中から
    見える景色のよう。
    不思議な空間や幻想だったり、
    人間的な要素もあるけれど、
    やはり印象に残るのは、
    美しさしかない官能的な部分。

  • 五つの短編集。少しずつお話が繋がってる

    登場人物が全員フワフワと半透明で、幻の様なイメージ。綺麗。
    ふたつめの傘のおはなしと、みっつめの提灯のおはなしが好き。、

  • 猫道楽の猫ってそのネコか、と読みながら笑ってしまいました(笑)
    ちょいちょい出て来た隠語がまた独特の雰囲気出しててよかった(●´∀`●)

  • 大人の恋愛小説です。ただし同性同士の。

    長野作品は少年のものも多いのですが、これは青年~中年。その分より官能的に仕上がっています。
    直接的な描写はないのに、このエロティックさは何なんだろう・・・。

    長野作品は、ほんと、出てくる人物が皆魅力的で困ってしまいますね。

    ヒトリゴト。「あ・・ネコって、そういうことか」

  • ティーンエイジに森瑤子や瀬戸内晴美を読んで、ちょっと後ろ暗いドキドキを感じたことを思い出す。
    大人の恋愛って、ねえ。猫だし。

  • 「猫シッター募集・短期・住み込み/三食つき」

  • 長野作品は好きですが、これは、あっち分野でした。

  • 長野作品はやっぱり少年がいいかなぁ

  • 「ほしくてほしくてしょうがないものに手をやいてこその快楽じゃないか。それが好色の好色たるゆえんさ、」

    幻想的で、官能的な匂いの漂う作品。
    んー、でも、男の人には向かないかも。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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