履き忘れたもう片方の靴 (河出文庫) (河出文庫 お 6-3)

著者 :
  • 河出書房新社
2.92
  • (2)
  • (7)
  • (30)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 178
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309409344

作品紹介・あらすじ

華やかな夜の街で、金持ちの男女に求められるまま、体を売るヒカル。彼の美しさに魅了されたヒムロは、自分の奴隷にならないかとヒカルを誘う。監禁、過酷な調教…やがて肉体に手を加えられ、ヒカルはどの女よりも美しい乳房とペニスを持った完璧な両性具有者になるのだが…全選考委員を震撼させ、第30回文藝賞佳作となった衝撃作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この人の本結構読んでるから、デビュー作読んでおこうと思って読んだもの。

  • 大石圭 3冊目。これまた中学2年のころ。
    できたばかりの近所の図書館で借りた。
    中学生が読む本ではないですね。
    シーメールってほんとにおるんかい?
    その美意識、理解できへん。
    刺激強すぎです。
    こうして、へんちくりんな今の自分ができたのか。
    と思うこのごろ。

  • あやふや文庫No.6920にて紹介されていた作品。
    意志を持たず、何ごとも拒否しない主人公ヒカルが男女に体を売っていたところ、ヒムロという男から調教を受け、シーメイルになるという話。
    激しい性行為だけではなく調教時の浣腸(や浣腸をした結果)なども含めてかなり具体的に描写されているのでキツイ人はキツイかも、というのが率直な感想。
    ヒカル自身が大して痛がっている描写がないのが読む側として少し救われるようで、よく考えると怖い。
    援助交際とかパパ活とかそんな単語が生まれる前だと思われる1993年に世に出た作品であるということにただただ衝撃を覚える。
    2022.3.6

  • 【本の内容】
    華やかな夜の街で、金持ちの男女に求められるまま、体を売るヒカル。

    彼の美しさに魅了されたヒムロは、自分の奴隷にならないかとヒカルを誘う。

    監禁、過酷な調教…やがて肉体に手を加えられ、ヒカルはどの女よりも美しい乳房とペニスを持った完璧な両性具有者になるのだが…全選考委員を震撼させ、第30回文藝賞佳作となった衝撃作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 今から二十年前の作品。当時としては、かなりの衝撃作だったと思う。主人公のヒカルは、ヒムロにより倒錯の泥沼の中にひきづり込まれて行く…

    まるで自己の存在を否定するかのように命じられるままに生きるヒカル。恐怖をも感じる、何かを暗示させるようなストーリー。大石圭の倒錯官能路線作品。

  • 偏見というかイメージですが、文藝賞ってちょいちょい、単に性的に過激なもの(その時代なりのイマドキの若者文化を扱ったもの)を、新しい才能、と評価する傾向がある気がします。もちろん掘り出し物の新人の場合もあるけれど、一発屋的に消えていく人も多い。(これ読んでちょっと 比留間久夫 の「YES・YES・YES」を思い出しました)

    この人は生き残ったほうだけれど、ホラー映画のノベライズと官能小説のジャンルに行かれてしまってる。結局このデビュー作も、文学と捉えるか、ただのエログロと思うかは読み手次第で、正直私は、これを文学的とは捉えられなかったです。

  • すいません、よく分かりませんでした。
    とにかくひたすらエロくてエグい小説です。エロティックな描写があるとはいえ、物語世界に溢れているのは不気味さ、気持ち悪さ、暴力ばかり。この作者が今はホラー作家だと知って、なんとなく納得。
    試しに読んでみたいという方は、一番後ろの「解説」を読んでからの方が分かりやすくていいかも。

  • 美しい男娼のヒカルは、男たちから徹底的に凌辱され喰らわれるが本人はただ受け入れ、何も感じない。痛みは一過性のモノ。ただ通り過ぎるだけ。アゲハの蝶の刺青をされ、胸にシリコンを入れ体毛を全て抜き、シーメールとなるが、ヒカルにとってはどうでも良いこと。ただ、風が吹いている。ぽっかりと空いた暗く深い穴。 じわじわとくる。

  • なんだか神秘的。

  • 2009年読了。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大石圭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×