- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309409436
感想・レビュー・書評
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乞食、売春婦、ハンセン病患者、辻芸人、サンカ、アイヌ、俘囚、障害者。江戸よりはるか昔から存在し、社会システムの下層を支えていた人々は、維新後の西欧化社会の中で「近代の目」により「異形の人」として再発見された。じゃあ彼らの歴史や社会はどういうものであったのか、彼らはどの様な存在だったのかを紐解き考察する秀作。
「近代の目」の例えとして出てくる徳冨蘆花、夏目漱石のエピソードは面白かった。漱石に至っては今感覚では差別主義者全開だろうが、それが明治期一流の知識人である事も感慨深い。
三角寛は置いといて、鷹野弥三郎、石角春之助、菊池山哉と行った在野の研究者を知れたのは良い経験だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本に暮らしていながら
知らないことが あまりにも多い
一つ知れば 知らないことがいくつも
生じてくる
歴史的な変遷の中で
文字を持つことを許されなかった
文字を持つことがなかった
被差別の立場に置かれた
人たちの存在を考える時、
「知らなかった」ことが
山ほどでてくる
塩見鮮一郎 さんの著作に
触れるたびに
「あぁ 知らなかった」
「へぇ そんなことも」
が増えていくことが
なににもまして刺激的である -
差別は近代や欧米のイデオロギー移入で「発見」されたという本。かつては社会システムの中(あるいは外)にすでにあるものとして馴染んでいた身分の人たちが明治維新を境に「異形」とされ、四民平等となることで生活の基盤を奪われていった。民主主義が「民主主義を疑う人」や「民主主義に馴染めない人」を許せないという矛盾。
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サンカのことを知りたいわけで、著者ご自身のこととか、他の研究者のこととかを読むのがつらくなり、ななめ読みで終わってしまいました。いつか心と時間に余裕のある時に再読します。
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「貧民の帝都」が良かったので、作者つながりで読んだ。つまらなかった。
「別所」、「案下」ぐらいかな。 -
感想未記入
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なんとも不思議な内容だった。
身分の無い人々に関する内容。
本書を読むまで全く、認識もしていなかった存在ではあったが、確かにそういう人たちもいたのだと想像出来る。
もし、自分がその時代に生きていたとするならば、どのように異形の人たちをどう感じるだろうか? -
今までは歴史ってマニア向けの教養なんだと思っていたけれど、歴史って勉強しないとだめなんだ!と実感。基本情報が足りないわたしにはちょっと消化不良な個所もあったけれど、それは別途確認するということで。
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2/4-2/20
勉強になった。