- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309409849
感想・レビュー・書評
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備忘メモ。
・「隔世の感」。とたびたび語られる。そうなんだろうな、私にはわからないけど。
・差別の「原因」は差別する側の意識にある。差別に関する用語の規制は、政治的検閲があるわけではなくて、大衆の好みに合わせたマスメディアの自己規制があるだけ。つまり差別は「差別をしている悪い人たち」と「差別をされるかわいそうな人たち」の問題なのではなく、「大衆」を形成している者全員の問題である。
・差別は作りだされる。誰かが「おかしいのでは」と言挙げし、「なるほど確かにそうだ」と複数(多数)の人が賛同すると、それは差別となる。同じようなプロセスを経て、差別が消滅していくこともある(かつて差別的だとされたある用語に、もう誰も差別的意味を見いださなくなるように)。
・市民社会が差別を生み出す、ということを説明した「差別としての水俣病」は示唆に富む。心理ホラーのようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い!
単純に差別語の定義とか、どれが放送禁止用語とかが載ってるのかと思ってたら,もっと奥の深い内容だった。
他の本も読んでみたい!! -
文化国家の文化としての小説がタブーなき言語の聖域となることを望んでやまぬこと。
てんかんという言葉を知っているのか?同和、片手落ちなんて最近の若者は知らないのではないだろうか?
差別という大文字の概念は近代において成立し、脱近代とともに小文字に戻るのであって、すべての反差別は運動家の週刊で美化されていても、その本質はさらなる近代化でしかない。