福袋 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
3.14
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本棚登録 : 476
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309410562

感想・レビュー・書評

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  • *私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…見知らぬ客から段ボール箱を預ったバイト店員。はたしてその中身とは?家を出ていった夫の同窓会に、代理出席した離婚間近の妻。そこで知った夫の過去とは!?自分の心や人生の“ブラックボックス”を思わず開けてしまった人々を描く、八つの連作小説集*

    結論ではなく、その過程のもどかしさや諦観の念を噛みしめるような作風。緻密な心理描写が素晴らしいとは思うけど…ふわりと胸をかすめるものの、霞のような読後感。

  • 普段は自分の”福袋”の中身なんか気にして生きてないけど、ふとした時にそれを目の当たりにする話。

  • 当たりもあればハズレもあり。自分の人生のブラックボックスを思わず開けてしまった人々を描く、八つの短編小説集。
    人は起きてから寝るまでに、九千回の選択をするという。そんな諸々の選択肢の中で、人生を決定的に左右するチョイスが起こったらという、一種のifモノ。角田さんらしい設定と登場人物たちが、いかにもの行動をとるのが面白い。

  • 日常の中で起きる普段見ないブラックボックスを垣間見る短編8編。余りに日常過ぎて拍子抜けするくらいオチもメッセージもないが全て読み終えるとなんか感じる。見えてないものへの期待、思い込み、対処方法は千差万別だがそれに振り回されている自分がいないかどうか。

  • 特別すごい訳ではないけれど、どこかひっかかる日常の短編集。色んな立場の人が登場するので、どこかしら共感するところはあると思う。オチが割とあっけないというか、え?!それだけ?!みたいなものばかりなんだけど、それがまた日常なんだろうなぁと思わされる。でも、それだから福袋っていう題名の短編集なのか!と気づいた時は、やられた〜という気持ちになったけどね。

    個人的には、母親が亡くなった後の相続で揉める兄弟の話が面白かった。今まで読んだ小説には、あまり出くわさない場面だったからかもしれない。

  •  どこにでもいるような人たちの 特別な話
     人はだれでも 福袋を持たされている。
    「福袋」は泣きそうになった。

     角田さんらしい本でした。
    やっぱり すきだなぁ~角田さん

  • 図書館で手に取った。
    一月らしいタイトル、短編だし読みやすそうと。
    通勤で最初のページに目を落として あれって思った。読んだことがあった。
    もう一度読み進めて、そうか、面白く無いわけでも面白いわけでもなく、心に残らなかったからかと思った。
    残念。

  • 私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…。謎で不可解な届け物や依頼、同僚、夫など身近な人の不可解さに出くわす8つの連作小説集。

    連作小説集とあるから連作短編集かと思ったら、そうではなかった。どの短編もどこか消化不良で、総じて物足りなかった。
    (C)

  • 2週間前くらいに読んだのに
    内容を完全に忘れるくらい印象にない。

    変わったおはなしがいくつかあったかんじ。

    角田さんのお話はこころがあったかくなるようなものが多い印象だけど、
    これは、特になにもなく、

    なんか本読みたいなぁー
    さらっと。

    という気持ちを満たすにはまぁ、可でした。

  • ひょっとしたら私たちはだれも、福袋をもたされてこの世に出てくるのではないか。
    この一文が全てです。
    何が入っているのかは分からない。
    それらを捨てることも、誰かに押しつけることも、どうすることもできない私たちは、ぶつぶつ言いながらもなんとか折り合いをつけて受け入れるしかないらしい。

    ここに登場する人物は、ふとしたきっかけで福袋から取り出されたものと対峙する。
    それは、自分がかつて持っていたもの。信じていたもの。欲しかったもの。知りたくなかったもの。
    ありとあらゆるそれらを眼前に見せつけられ、彼らは、もう目を背けることができなくなる。
    なんてことのない日常を、やっぱりそれらと共に生きていくしかないのである。

    そんな気だるい厭世観がどうにも心地よかった。
    私の福袋には、あとまだ一体どんなものがはいっていると言うんだろうか。

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著者プロフィール

角田光代(かくた みつよ)
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。西原理恵子の自宅で生まれた猫、「トト」との日記ブログ、「トトほほ日記」が人気。

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