十蘭万華鏡 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
4.05
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本棚登録 : 146
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309410630

作品紹介・あらすじ

パリ滞在に材をとった西洋読物、大戦後の世相小説、古代史物語、幕末物、戦記物…。痛快無比の傑作群。

感想・レビュー・書評

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  • 十蘭の小説にはいつも死の影がつきまとっている、と思っていたが、本書では必ずしもそうでない短編が収められている。かたや掟破りの夢オチが多用されているのもご愛嬌。彦輔と艦長には感心した。

  • 系推薦図書 総合教育院
    【配架場所】 図・3F開架 
    【請求記号】 913.6||HI

    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=181795

  • 初めて著者の小説を読みましたが、ちょっと不思議な感覚で、なおかつ読者を楽しませる短編小説集ですね。乾いた感性とモダニズムの匂いのする、私には好みの小説家かもしれない、と思いはじめています。映画になっている「キャラコさん」も見てみたいですね。

  • テンポのいい語り口で楽しめた。気に入ったフレーズなのか、「花合わせ」と「雲の小径」とに、ほとんど同じ台詞があったのが興味深い。

  • 戦時下の話が多かったせいか、ちょっと聞きなれない単語が多くて読みづらかったかなあ。あと河出文庫って、ふりがなが少ないので正直読めない漢字がちらほら(汗)。ロミオとジュリエットめいた「再会」や、死者と交霊する「雲の小径」、あどけない少年兵との交流を描いた「少年」なんかは比較的読みやすかったです。

    ※収録作品
    花束町一番地/贖罪/大竜巻/ヒコスケと艦長/三笠の月/少年/花合せ/再会/天国の登り口/雲の小径/川波/一の倉沢

  • 2012/7/26購入

  • ひどく生々しい夢を見ているような。
    そんな印象が残る、戦前戦後の混乱や変遷の渦中で翻弄される人々の愛と生と死の物語集。
    かと言って歴史を語る戦争モノではなく、数奇な運命に捕まった人々の奇妙な半生の物語が多い。
    「お地蔵さん」と呼ばれる少年兵を描いた「少年」や、庭中に溢れる花の描写が美しい「花合せ」やなんかは、人の価値観まで犠牲にしようとする戦争とはなんなのか、というメッセージを、そこにある人々や事物の描写で丹念に描き出す。
    それだけでもぐっとくるものがある美しい作品なのだけど、「大竜巻」や「三笠の月」などエンタメ色の強い作品もあり、最初から最後まで本当に退屈しない。

  • ドキドキする。隙間に入ってくるレトリック。もう純文学でそんなに感動することはないと思っていたが、帯の「澁澤龍彦が絶賛」で購読。丁寧な仕事ぶりに驚嘆。刹那的だが芥川より明るく、横光よりも洒落ている。寒い土地で育った元新聞記者には何も言っちゃあいけないのかも。

  • 2011年7月3日読み始め 2011年7月8日読了
    評判高い久生十蘭なので楽しみに読み始めました。
    が、しかし…面白かったのだけど、期待が大きかったのかそれほどでも…。ハイカラさとあっさりとした筋が魅力だとは思いますが…。
    阿倍仲麻呂の有名な句を描いた「三笠の月」とか面白かったです。この本は乗り物関係の短編ばかりでした。

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著者プロフィール

1902-1957。作家。雑誌『新青年』などで活躍。「鈴木主水」で直木賞受賞、「母子像」で国際短編小説コンクール第一席。

「2015年 『内地へよろしく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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