年収200万円のハッピー生活術 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
2.67
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 29
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309410647

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  女性が一人でも年収200万円あれば、充分に満足のいける生活ができることを説いた本てある。

     このままでは、給料はたいして上がらないし、年金も期待できない。(これから先は年金支給率もどんどん下げられそうだし)、いつ首を切られるか分からない。これから先は正規社員はすくなくなり、契約社員ばかりが増えそうである。そこで、お金を、もっと貰うという考え方はやめて、最低限の給料で生活していこうということを具体例を挙げて説いている。
     昨今の不安定な雇用のもとその発想の転換の必要性を説くのだ。この200万円の根拠だけれども、森永卓郎の著書「年収300万円時代を生き抜く経済学」によると、今後サラリーマンはそのくらいの年収になっていくという。それならば女性だけなら、自己経験から推し量って、充分200万円でも生活していけるはずだとしてる。今まで、それなりにもらっていた給料でやり繰りしていた生活をいきなり、消費を諦めて切り詰めるというのは難しい。だから著者は思い切った発想の転換が必要だというのだ。

    女性白書2010年度版によると、2008年の世帯平均所得はこうなっている。

    ① 200万円〜300万円 13.9%
    ② 300万円〜400万円 13.3%
    ③ 100万円〜200万円 12.7%
    ④ 100万円 未満   6.6%

    年収200万円以下が19.3%で、5人にひとりである。
    著者は住まいは購入ではなく賃貸を勧める。特にお得なのは
    住宅公団「UR」である。礼金、敷金なし、保証人は要らないし、年齢制限なしでずっと住める。最近の内装はリノベーションされていてなかなかの綺麗さがあるらしい。料金は5万円から八万円の間。民間だとこうはならない。都営アパートだと条件に制約され抽選がある。「UR 」は条件は緩やかだ。礼金、敷金なし、保証人も要らない。縛りはない。ありがたいことだ。

    で、その年収の稼ぎ方だがいろいろな職業を紹介している。
    でも、いい生活をしてきた人にはなかなかできないことだ。
    年を重ねるごとに、年金だけの収入になるのだから、どこかで決断をしないといけなくなる。発想の転換と潔い決断がもとめられる。著者は女性の生き方としてパラサイトは辞め自立して一人でも生きていくことも勧めている。

     このことは少ない収入でやり繰りしている人には勇気と自信が持てる。年金だけでも十分生活出来るとしているが、僕に言わせて貰えば、年金プラス10万円だ。それさえあれば夫婦二人でなんとかやっていける。ただし、車のある生活は諦めなければならない。僕の計算だと車を持つことによる経費は年間30万円はかかる。(自動車税、駐車場台、ガソリン代、車検代等)、後はアバウトで贅沢だった食生活は切り詰めなければならない。それで後は決断の時だ。この新型コロナウィルスで危なくなっている今かも知れない。今は2010年3月後半である。まだ分からないけど、圧倒的な経済的不況の波は必ずやってくるだろうから、今から我慢して切り詰め、考えを変えていくことにしようと思っている。

     この本を取るということは一度はこのことを考えいたからだと思う。漠然とね。決断を後押ししてくれたそんな本でした。
     ここでは超お勧めの職業があった。通常のアルバイト料の2倍はあるそうだ。厚生労働省は増えてもらっては困るので公表はしてない。バイトでも厚生年金と健康保険も加入、首は切れないくらいありがたがってるそうだ。

  • 現実的なお言葉がよかった
    どこかに依存せず自立する力が必要だ

  • 自分にとっての幸せ、ろうごのために今からできることをかんがえさせられた。

  • この本の説明に、『年収200万円でも充実した生活を送れる方法を伝授します。前向きな人生を送るきっかけとなる1冊!』
    とありましたが、私はこの本を読んでハッピーになるどころか、不安を感じました。
    賃貸と分譲ではどちらが得ですか?という問いに、そういう事を論じるのはナンセンスとしながら、家賃ゼロ生活、ローンゼロ生活を目標にしようとか。
    習い事を極めて月謝をもらえる人になろうとか。
    資格をとるなら薬剤師とか。
    北海道なら月15万円で暮らせるとか。
    個人的にはつっこみどころまんさいの内容でした。

    また「お金がないからみじめはおかしい」とか、「貧乏はあなたをクリエイティブにする」とか確かに前向きなタイトルがずらっと並んでますが、実際に内容を読むと全く説得力がありません。

    それと言葉の端々に、既婚女性を意識した言い回しが多いのも気になりました。
    作者は独身で自活されている方なので、その目線で書かれているからだと思います。
    起業したり、自活している女性のための本という感じがしました。

  • そんなに文字数も多くなく、1日で読了。
    老後が気になる今日この頃。

    色々と新しい情報をget
    ★一般には持ち家+2000万あれば何とかなる。と思っている人が多いらしい。
    ★独身はもちろんのこと、結婚してようが一人で生きているつもりでいるべき。
    ★持ち家を持つべき
    ★死んだら葬儀ほか全て含めて最低200万位はかかる。
    (葬儀なしでも50万ほどはかかる)

    などなど。

    私も今後の人生に向けて色々と見直さなければ。と思った。(単純^^;)

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

松原惇子ノンフィクション作家。1947年、埼玉県生まれ。昭和女子大学卒業後、ニューヨーク市立クイーンズカレッジにてカウンセリングで修士課程修了。39歳のとき『女が家を買うとき』(文藝春秋)で作家デビュー。3作目の『クロワッサン症候群』(文藝春秋)はベストセラーに。1998年には、おひとりさまの終活を応援する団体、NPO法人SSS(スリーエス)ネットワークを立ち上げる。『わたしのおひとりさま人生』『母の老い方観察記録』(海竜社)、『極上のおひとり死』(SB新書)など、著書多数

「2023年 『97歳母と75歳娘 ひとり暮らしが一番幸せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松原惇子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×