NOVA 4---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 231
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309410777

感想・レビュー・書評

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  • 前作の3は結構気に入ったのですが、今回の4は正直私の趣味には合いませんでした。
    強いて言えば「瑠璃と紅玉の女王」が割と面白かったかなあという感じでした。「バットランド」は物理の小難しい説明にちょっと辟易しましたし、「宇宙以前」は詩的すぎてちょっとついて行けない感じでした。

  •  ずいぶんと NOVA シリーズの読み方がわかってきた。SFだけではなく、とにかく書き下ろしの作品がたっぷりと詰まっていると思えばいいんだな。

     トップバッターは「最后の祖父(京極夏彦)」。これがけっこう気に入った。ソフトタッチなんだが、「私」のために世界があるような世界観がとてもよかった。満足。続く「社員食堂の恐怖(北野勇作)」は相変わらず面白くなかった。

     そして、これまたしょうもない「ドリフター(斉藤直子)」。でも、考古学っぽい「赤い森(森田季節)」はなかなかよい。終わり方がイマイチだが、熊が遺跡をというユニークなファンタジーかな。

     続いてミステリータッチが2つ続く。「マッドサイエンティストへの手紙(森深紅)」は緊張感がないものの、シリーズにすれば面白いかもしれない。また、「警視庁吸血犯罪捜査班(林譲治)」はバンパイヤが実在する仮想世界でのミステリーだが、設定がわかりにくいものの面白いかな。最近林作品に期待しているが、ちょっと横道の本作はスピーディーでよかった。

     「瑠璃と紅玉の女王(竹本健治)」はバッサリと駄作。最後の「宇宙以前(最果タヒ)」「バットランド(山田正紀)」はいずれも乗り切れずに終わった。

     今回は「最后の祖父(京極夏彦)」がよかったのでうれしい。次にも期待しようっと。

著者プロフィール

著者:北野勇作(きたの・ゆうさく)
1962年、兵庫県生まれ。
92年、「昔、火星のあった場所」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。
『かめくん』で日本SF大賞受賞。
主な著作に『ヒトデの星』『社員たち』(河出書房新社)、『どろんころんど』(福音館書店)、
『かめくん』『きつねのつき』『カメリ』(河出文庫)など。
新作落語の会〈ハナシをノベル〉では、ノベラーズの一員として新作落語を書く。
田中啓文との朗読ユニット〈暗闇朗読隊〉として、不定期にライブを行っている。
Twitter連載【ほぼ百字小説】はルーティンワークで、現在1,200作を超えている。

「2019年 『この世界はなんだ!?じわじわ気になるほぼ100字の小説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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