NOVA 6---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 167
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309411132

感想・レビュー・書評

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  • 宮部さんの作品に限定するなら星5つでした。

    最近のSFは「サイエンス・フィクション」からは離れているのでしょうか。こういうのがSF?と思いながら読みました。たぶん私にはついていけない。

    ということで宮部作品。
    リーダビリティからいっても群を抜くものがあります。SFならではの特殊な用語や設定の説明が非常にスムーズで無理がない。そしてその設定が突出するのではなく、きちんと物語の基盤になっているのです。その上で「保安官の苦悩と悲しみ」が描かれている。人のもつ普遍的な哀しさ、愚かさまで想像させる筆致はさすがだと思いました。
    最近時代物が多くなっている宮部さんですが、「ドリーム・バスター」などのSF作品もまた読みたいものです。

  • 宮部みゆき「保安官の明日」

    保安官の任務は、毎日街を見回ることだ。
    街にはいろんな人間がいる。いい奴、悪い奴、困った奴…
    そしてある日、街で凶悪な殺人事件が起きる。
    =================
    街はじつは人造人間に溢れた実験場で、そこでは「ある人格」が凶悪犯になる過程を観察されている。
    いつ何があったから、彼は殺人犯となったのか?そのポイントはどこなのか?といった実験が繰り返される、妄執の箱庭「ザ・タウン」。
    そこで、「巡回」と報告をを任された保安官。
    だが、彼も生身を半分以上機械に置き換えた半人造人間。
    のどかな日常に徐々に染み込んでいく、違和感がやっぱりうまい。
    さすが御大。

  • NOVA 6---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

  • 他の作品も読んでみたいと思わせる新しい出会いは無かった。
    既にマストバイリストに入っている宮部みゆきの「保安官の明日」がお気に入り。

  • 斉藤直子 『白い恋人たち』
    七佳弁京 『十五年の孤独』
    蘇部健一 『硝子の向こうの恋人』
    松崎有理 『超現実な彼女』
    高山羽根子 『母のいる島』
    船戸一人 『リビング・オブ・ザ・デッド』
    横山三英 『庭、庭師、徒弟』
    北野勇作 『とんがりとその周辺』
    牧野修 『僕がもう死んでいるってことは内緒だよ』
    宮部みゆき 『保安官の明日』

  • 七佳弁京さんの「十五年の孤独」が面白かった。軌道エレベータを、十五年かけて人力で(手こぎで)登攀することになった男の話。あらすじだけ見て「……ギャグ?」とか思ったりしてすみません。いい話でした。
    宮部みゆきさん「保安官の明日」もよかった。悪人は何度人生をやりなおしても悪人なのか。人の悪は環境で作られるのか、遺伝子によって決定されているのか。

  • 『白い恋人たち』:SFラブコメというかギャグの領域か。だが旧き佳きドタバタっぷりとでも言おうか、ほのぼの青春してて終始笑みがおさまらなかった。

    『十五年の孤独』:マクロでミクロな雰囲気。なにげにコンタクトSF。ただ十五年もあるならもっとドラマティックなシーンだって描けるだろうに、と欲目で見てしまう。そのくらいよかった。

    蘇部さん:この人は頑張って展開詰め込み過ぎてるのか、細かい部分を膨らませて描けないだけなのか。相変わらずの素人っぽさ(誉め言葉)。

  • もともと2巻に収められている神林長平の短編書き下ろしが読むキッカケ。
    これぞSFだ!! みたいなところからかなり外れた感はあるけども、そのあたりが「ジャンルのあるべき姿」的なところを壊してて良いなと思う。そういう場を創りだしているあたり、編集者の力量も良いのだろう。

  • SFかどうかは謎ですが、斉藤直子さんの「白い恋人たち」がべたな笑いをとってきます。この巻はSFから外れ気味なのが多く、私はそういうのが苦手なのですが、このシリーズ(?)は好きだわ~。
    宮部みゆきの「保安官の明日」はやっぱり、貫禄ですね。考えさせられます。

  • このシリーズも6冊目だが、毎回はずれがなく楽しみ。今回のお気に入りは斉藤直子の「白い恋人たち」。SFというよりは、青春小説?初恋の淡い思いがよみがえった(笑)

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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