おとなの進路教室。 (河出文庫)

  • 河出書房新社
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309411439

作品紹介・あらすじ

「特効薬ではありません。でも、自分の考えを引き出すのによく効きます」自分らしい進路を切り拓くにはどうすればいいか、読みながら"考える"コラム集。「ほぼ日刊イトイ新聞」の人気コラム「おとなの小論文教室。」から進路をテーマに編んだ一冊。著者と読者が鍛えあい、導きあうようにしてつくられた感動作。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに「教室」と入ってはいるものの、進む道を教えてくれるわけでもなく、問題を解決してくれるわけでもない。方法論が書かれているわけでもない。

    著者や読者と一緒に考えたり、感じたりしてみると楽しめる本だと思います。

    私は、何かにぶつかったときにこの本を読み返すことが多いです。
    そして、「生きていくってこういうことなのかもしれない」となんとなく思って次の日に向かいます。

    自分の心が少しだけ前に向けられる…そんな本です。

  • 本書は問題解決の特効薬でもなければ、指南書でもない。著者の思いや考えに触れて、自分で考えることを促される。読んでて頭熱で頭がいたくなるし、恐らく著者の伝えたいこと何割も理解できていないだろうと思う。でも、そうやって繰り返し考えることの大切さは十分に伝わった。

  • 自分の考えを引き出すのに役立つコラム集
    目新しい意見が書いてあるわけでもなく、この手の自己啓発本にありがちなもの

    ただ、自分ならどう答えるか?どうするか?という問いと共に読み進めれば何か得るものがあるかも


    want、can、mustは、似たようなことを娘に話したなぁ
    自分がしたいこと、できること、お金になることで、それぞれ何にあたるのかという事をわかりやすく例えたんだよね
    趣味、夢、天職、仕事等々についてはtwitterでも見た気がする

    ここでは
    want:将来像
    can:過去からの積み重ね
    must:現在取り組むべきもの
    という感じの説明になってる


    他にも
    「職業名」×「テーマ」×「実現したい世界観」というのも、考えを具体化するために有効
    職業だけを思い浮かべても何をしたいのかは漠然としているしね
    モデルケースとなる既存の存在があればいいけど、そこに至るまでの考え方としてわかりやすい


    ちょっと異論があるのは、仕事と勉強について
    個人的には、仕事で勉強してもいいと思う
    それ込みで採用しているのが日本型の雇用では?
    こんなスタンスは意識高い系の人たちにまかせておけばいい

  • 元ベネッセ編集長による、進路に惑うおとなのための進路相談室。その辺の自己啓発本より、よっぽど本質的。考える力をもらえる。

  • 山田ズーニーさんの姪っ子さんのお話が印象的でした。

    ずっと夢だったことを体験し、自分の違和感に正直に向き合って潔い決断をした姪っ子さん。
    「違うな」と思って、その道に進まないことを決断できるのは、自分の進むべき道が分かっているからこそというか、
    具体的でなくても、こっちへ行きたいという意志がはっきりしてたというか。

    そういう軸がある人は強いなと思いました。

    それを学生の頃にできるってすごいなぁって。

    最近、そういった志高い学生さんと接する機会ができて。生き生きしててパワーをもらえます。

    ズーニーさんの本を読んで、いつも思うことは、やっぱり「動機」が大事ということ。
    その動機に忠実にいられたらいつか形になる。夢が叶う。

  • 仕事ももう4年目となり、逆に私は4年目ですと口に出すことに不安を覚えるようになった。
    部署も移動になり、仕事の中での自分の拠り所を再構築をせざる得なくなった。
    そんなことがこの本を購入するきっかけになっていたと思う。

    自分はあまり筋道を立てて理路整然と選択までの道を作って行くタイプではなく、ぼんやりと思っていたことがある日何かの拍子で言葉を得、明確な意思、覚悟となることが多い。

    この本には、自分がなんとなく過去にした選択に対して言葉を着せてもらえるような部分があった。著者からの問題提起にギクリとする部分も、今の自分には腑に落ちない部分もあった。

    そしてこんなにも自分と他者について真剣に考えている人がいるということに驚いた。
    私の人生で著者に出会ったことが大金星になる予感がする。

  • 仕事に、悩んで手に取りました。ズーニーさんの本はいつも「伝えること」について考えさせられます。人のことも、自分のことも考える。いろいろな人の話を通して、自分はどう動くのか?、ヒントをくれます。

  • 2017#11#5
    なんか文章の形がよくわからないというか。
    すんなりと入ってこない印象。
    アイデンティティーの話はよかった。

    昔の感想
    「びっしり書き込んだスケジュール表に、新しい出会いをつかみとる空白はあるの??」とか、ズキンとくる問題提起ばかりで、しかも作者なりの答えまで導いてくれるのに、ものすごく寄り添い視点でいてくれているのが嬉しい。素敵な女性なんだろなー。

  • 読んでいて、痛みを感じることが多い本でした。
    「教室」というタイトルに反して、何かを与えられる感じはまったくせず、気づけばただ自分を、周りを省みている、というような内容でした。

    少し失礼になりますが、たぶん、著者は文章がそれほど上手くないんですね。だから、読んでてあちこちで引っかかります。でも、その引っかかりがあるから考えるきっかけになるというか。この本を読んで得たのは内省だなと思います。

    特に痛みを感じた場所
    ・仕事と勉強の違い。自分は仕事をしているのか?勉強しているのか?
    ・外を見ないと自分は見えない
    ・選ぶ自分はどこにいる?
    ・自分の立脚点(一貫したスタンス、のようなものと解釈)

  • 仕事にまつわるコラム集。

    ・時間軸を加えたwant, must, can
    ・やりたいことは、どの立ち位置を取るかで変わる。仕事だけでなく、テーマ、実現したい世界観
    ・やりたいことは人とのつながりの中で
    ・仕事か勉強か

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著者プロフィール

全国各地で、表現教室のワークショップ、大学講義、講演などを通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍中。『伝わる・揺さぶる!文章を書く』『おとなの小論文教室。』他著書多数。

「2018年 『理解という名の愛がほしい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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