NOVA 8 ---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

  • 河出書房新社
3.46
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本棚登録 : 157
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309411620

作品紹介・あらすじ

好評の完全新作アンソロジー。山田正紀の怒濤の中編、飛浩隆の二本立て短編、東浩紀の火星シリーズ完結編ほか、青山智樹、粕谷知世、片瀬二郎、北野勇作、友成純一、松尾由美の全十編。

感想・レビュー・書評

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  • NOVA 8 ---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

  •  飛浩隆作品が読みたくて、購入。
     その飛浩隆作品は本書同シリーズ「NOVA1」に収録されていた「自生の夢」の前日譚が二作。
     悪くはないけれども、この二作のためだけに買う程の内容ではなかったかな。
     それよりも片瀬二郎、山田正紀、東浩紀あたりの作品が面白かった。
     どの作家も初めて読む作品であり、機会があれば別の作品も読んでみたいと思わせてくれる内容だった。

  • 北野勇作 『大卒ポンプ』
    飛浩隆 『#銀の匙』
    松尾由美 『落としもの』
    粕谷知世 『人の身として思いつく限り、最高にどでかい望み』
    青山智樹 『激辛戦国時代』
    友成純一 『噛み付き女』
    片瀬二郎 『00:00:00.01pm』
    山田正紀 『雲のなかの悪魔』
    飛浩隆 『曠野にて』
    東浩紀 『オールトの天使』

  • 「落としもの」が一番好きだ。猫だもの!Cats on Marsだもの!センチメンタリズム。
    「大卒ポンプ」、やはり北野は泥のイメージだ。
    「人の身として〜」はまるで捻った民話の如し。
    「00:00:00.01」は世にも奇妙なで映像化したらいい。
    他は合わなかったり読めなかったり。

  • 続いてSFを堪能する

     最初は好みでは無い「大卒ポンプ(北野勇作)」。オープニングなので飛ばさずに読んだが、やはりイマイチ。

     シリーズものというか NOVA1 の自生の夢の前日譚だから乗り切れなかった「#銀の匙(飛浩隆)」。当時難解だと感じた自生の夢を再読しないといけない。

     「落としもの(松尾由美)」はファンタスティックな作品だ。でも、おもしろいかと聞かれれば No だろうな。

     「人の身として思いつく限り、最高にどでかい望み(粕谷知世)」はありきたりのエンディングだが、読ませる作品。少し冗長かなぁ。

     サッパリなのが「激辛戦国時代(青山智樹)」。

     「噛み付き女(友成純一)」は意味不明。

     「00:00:00・01pm(片瀬二郎)」も楽しくない。展開もオチもね。

     期待の「雲のなかの悪魔(山田正紀)」だったが、あまりに多用するよみがなや入り込みにくい背景にギブアップ。長すぎる。

     「曠野にて(飛浩隆)」はヒロインの幼少期を描く。でも、主旋律を忘れたため、感動もなにもない。再読しないとなぁ。

     「オールトの天使(東浩紀)」もシリーズものの最終章だから、メインストーリーを思い出さないといけない。よってパス。かなりいいストーリーだと思うから、再読必至だな。

  • (2013.6)

  • 450 新宿ブコフ

  • 相も変わらず、完成度の高いアンソロジーです。
    飛浩隆さんの二編が素晴らしかったのは勿論、北野勇作さんの『大卒ポンプ』も珠玉の出来でしたし、本シリーズを通じて続いてきた東浩紀さんの連載も完結と、粒の揃った盛り沢山の一冊だったのではないでしょうか。
    話のジャンルも幅広く、とても楽しませて頂きました。

  • 飛浩隆の短編に釣られて購入。

    山田正紀の中編に大満足。

    不覚にも東浩紀に泣かされた。
    確かに「ほしのこえ」へのアンサー的要素も。

  • NOVA7に続き…短編ではもったいないようなお話もある。でも、濃すぎて長編では胸やけがする…かも?

  • 火星シリーズ完結編となる「オールトの天使」が泣ける1歩手前位の中々いいお話でした。このシリーズは続編というか、スピンオフが色々書けそうな感じですね。
    大作の「雲のなかの悪魔」は判る人にとっては面白いんでしょうが、理系の素養のない私には今イチついていけませんでした。
    これ以外には特に印象に残るような作品はなかったかなあ。

  •  書き下ろし日本SF短編のアンソロジー第8弾。3巻目くらいで終わるかと思ったら意外と続いていて、なおかつ次作が楽しみになっている。収録された一編ずつの完成度もさることながら、毎回SFの持つ幅広さ、奥深さを同時に感じさせてくれるアンソロジーになっている。
     今回は北野勇作『大卒ポンプ』、飛浩隆『#銀の匙』『曠野にて』、友成純一『噛み付き女』あたりが楽しめた。山田正紀『雲のなかの悪魔』は、やたらと読点を付けて強調するところが古臭い感じがしたが、ずっしりと濃い一編だった。

  • 「#銀の匙」「曠野にて」が秀逸。同じ舞台背景での物語。言葉を操らんとする者としては興味がそそられる。
    「オールトの天使」もいい。NOVA1から連載されてきた物語の完結。内容的には大満足である。ただ、アイデアの一部が「ふわふわの泉」で見かけたような見かけなかったような…たぶん気のせいだろう。
    「雲のなかの悪魔」すごく難解にしてハードSF。何か満たされない気持ちが残るような…そうだこの感じは「神狩り2」の最後で感じたのと同じだ。

  • 今回はSF色が濃すぎ ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
    『雲のなかの悪魔』を筆頭に『#銀の匙』『曠野にて』、『オールトの天使』『大卒ポンプ』とファンタジー色の強い『落としもの』(これは連作にしてますむらひろしの絵で見たい)。

    『雲のなかの悪魔』が往年の山田節全開でもう圧倒されるされる。SF的タームを生のままぶちまけているのも、らしい。『最後の敵』『神獣聖戦』『崑崙遊撃隊』等々の発想もぶち込んだ、山田宇宙SF。パノプティコンは『虚無回廊』のSSへのオマージュか。

    飛浩隆は、ドリスの物語としてこれを書き継いで欲しいなぁ。
    北野勇作は、相変わらず北野勇作的SF。根底にあるSF的設定をあえて描写しないで、文章で世界を作る職人芸。流石です。

    東浩紀のはちょっと待たされすぎたかな。ただ人類以外の知性が山田正紀とほぼ同じ結論なのが興味深い。東は「魂」、山田は「クオリア」と言葉は違うけど。

    バカSFとかホラーもあるし、読み応え十分の一冊です。

  • シリーズ第8弾。序文で編者自らSF成分が一リットル当たり一分子の作品があるとか言ったり、一冊に同じ作者の連作短編が二編入っていたりと自由だなあ。東浩紀「オールトの天使」、見事に綺麗に終わりを迎えました。“栖花を語り手にした新たな長い物語”(作中表現)、実現するなら是非読みたいです。飛浩隆「#銀の匙」「曠野にて」、自動書記プログラムと、それを生まれた時から身に着けている少女の話。描写が美しくて素敵です。山田正紀「雲のなかの悪魔」、情報量に圧倒されました。分からない用語を調べてもう一度読み返したいです。

  • 東浩紀の連載?最終話を楽しみに購入。
    が、飛浩隆が予想以上に面白かった。
    全体としてはいつも通りの玉石混交

    ・大卒ポンプ
     馬鹿SF。第六ポンプとはポンプしか関係ない

    ・銀の匙
     短い。nova1との関連作って言われても、遠い目をするしかない。記憶の彼方。

    ・落としもの
     普通の作品。オチも普通。好きな人は好きそう

    ・人の身として思いつく限り、最高にどでかい望み
     タイトルが大層だが、普通の話。

    ・激辛戦国時代
     馬鹿SF。人の相関図を激辛料理の恨みで置き換えただけ。

    ・噛み付き女
     うーん。面白くない

    ・00:00:00.01pm
     さらっとすごいことが書かれている。経過した年月とか状況とか。後味いいのが救い。

    ・雲のなかの悪魔
     ページ数一番多いが一番よく分からない。何が面白いのかも分からない。ころころ世界が変わって、ついていけない。それってすごいの?なにより、地の文での状況説明に対して、目に見える形で起こっていることがしょぼい。

    ・曠野にて
     読まずに破棄されるって悲しいね。

    ・オールトの天使
     最終話らしい。火星の王以降のラストは、別の結末があってもよかったのでは?
    Sの部分はつっこみどころが色々あるし、用語が多少ださい。例えば、二一歳の麻理沙の無限心理行列をベイズ確率で推定し、標準情緒曲線に基づいて再構成されたエージェントモジュール群、とか、超対称量子工学など。

  • 毎回、毎回、本当に面白い作品が集まるモノだ。
    「00:00:00.01pm」が心に刺さった。
    時間停止の緊張感、行動の残虐性がたまらなかった。

    もっと、もっとちゃんとしたSF者になりたいなぁ。

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著者プロフィール

山田正紀(やまだ・まさき)
1974年、『神狩り』(早川書房)でデビュー、同作は第6回星雲賞日本短編部門を受賞した。『最後の敵』(徳間書店)で第3回日本SF大賞を受賞、『ミステリ・オペラ』(早川書房)で第2回本格ミステリ大賞と第55回日本推理作家協会賞を受賞。「神獣聖戦シリーズ」「五感推理シリーズ」など、多数の著作がある。

「2019年 『大江戸ミッション・インポッシブル 幽霊船を奪え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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