- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309412023
作品紹介・あらすじ
映画の伝道師・淀川長治の生涯の"極めつけ百本"。グリフィス『散り行く花』、チャップリン『黄金狂時代』、ルノワール『大いなる幻影』、フォード『駅馬車』、ヴィスコンティ『ベニスに死す』、アイヴォリー『日の名残り』から北野武『キッズ・リターン』まで。巻末に種々のベスト5アンケート類を増補した決定版。
感想・レビュー・書評
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彼の選出したベスト1000が先に出版されており、本バージョンはそのダイジェスト版にあたるそうな。千本って…。
元は何で引っかかったのかもう忘れてしまった。何かの映画に関するWikipedia記述かなにかを読んでいてその引用元が本作品だったのでそれ以来本屋、古本屋を徘徊する度に探すようにはなっていたはず。今回の訪日を気に数軒目の本屋でとうとうお目にかかれた次第。いやはやもはや2軒回ってなかったらネット通販に走る時代にあえて5軒近く回って手にしたのだから何かの縁があるのだろう。手垢がつくまで熟読したい。
百本は時系列に沿って並べられ、1916~1996の範囲を網羅している。千本から百本へ絞り込む過程については冒頭部「はじめに」としてその選者からその判定基準も明らかにされているので、とりあえずは「信用できないから残りの900本見せなさい!」という風に高ぶらなくてすむ。
で、数えてみた。この内何本が鑑賞済みかを。
今日の時点で28本。
思っていたよりも上出来だった。そうした自己満足に繋がったのは以下のような要素から。
・1923年から93年までわりと均等に網羅できていたこと
・淀川さんが仏映画、伊映画も遠慮なく挙げてくるのに対し、その辺はほぼ未開拓のままであること
・当然96年から2016年までの映画を観るのにも時間を注いでいたこと
で、残り72本、道のりは長いものの淀川さんのお陰で少し楽しく気楽になった。
「映画を頭で見たら、つまらないね。もっと感覚的に見てほしい。」
ご本人の談。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
淀川長治さんの言葉がすっと入ってくる。
簡単で、短い文章で映画を紹介するあたり、本当に素敵です。自分の語り口や知識に酔ったような批評ではなく、素直に映画を賞賛し、映画への愛にあふれてるところ、すごく好感が持てます。
『市民ケーン』の紹介で、「えっ。見ていない?そんな人とは口もききたくありません。軽蔑しますよ。」と書いてあった。見てない。。。見なきゃ。 -
見てない映画が13本! 何とか探して見るぞ! 見た映画ももう一度見直したいぞ!
ワイダ、レイ、小津、タルコフスキーなどが入ってなかったのが残念…
それにしても気づかぬうちにこんなにも影響を受けていたのか…としばし呆然
「通は駄作も楽しむ。」 500年くらい生きて映画を見続けても、この方には絶対に勝てませんです ←おこがましいにも程がある! -
斜め読み。