掏摸(スリ) (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
3.49
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309412108

作品紹介・あらすじ

東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎-かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の切なる祈りとは…。大江健三郎賞を受賞し、各国で翻訳されたベストセラーが文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 作中のスリ行為の描写に息を呑む。
    極限まで研鑽された技術、高度な状況判断、人間心理の操作は一瞬の芸術にまで到達している(不謹慎だが)。

    主人公のスリ師はこの世界で自分の座標を見失い、彷徨うだけの存在。
    つながりを拒否しながら求め、望みはないが生の猶予を欲する。

    圧倒的な不条理に、否応なく巻き込まれる彼は果たして。。

    評判に違わないノワール。

  • 1.著者;中村氏は小説家。大学卒業後、フリーターを経て、「銃」で新潮新人賞を受賞し、作家デビュー。作風は、ドフトエフスキーやカミュ等の影響を受けて、重厚で陰鬱と言われています。幼い頃は、ほとんど読書せず、高校生になってから孤独に陥り、小説と出会ったそうです。「遮光」で野間文芸新人賞、「土の中の子供」で芥川賞などを受賞。作品は海外でも評価が高く、翻訳出版。デイビッド・グーディス賞(米文学賞)を受賞。
    2.本書;西村(主人公)は、東京でスリを生業にしている。登場人物も裏社会の人ばかり。西村は、木崎という闇社会の男と出会う。木崎は他人を支配する事に喜びを感ずる悪人。木崎の指示に翻弄されながら、破滅へと向かう主人公を通じて、不条理な世界を描いている。本書は大江健三郎賞受賞。ウォール・ストリート・ジャーナル誌で、2012年ベスト10小説に選ばれた。18章の構成。
    3.個別感想(印象に残った記述を3点に絞り込み、感想を付記);
    (1)『第12章』より、「この人生において最も正しい生き方は、苦痛と歓びを使い分ける事だ。・・・悶え苦しむ女を見ながら、笑うのではつまらない。悶え苦しむ女を見ながら、気の毒に思い、可哀そうに思い、彼女の苦しみや彼女を育てた親などにまで想像力を働かせ、同情の涙を流しながら、もっと苦痛を与えるんだ。たまらないぞ、その時の瞬間は!世界の全てを味わえ。お前がもし今回の仕事に失敗したとしても、その失敗から来る感情を味わえ。死の恐怖を意識的に味わえ」
    ●感想⇒木崎(極悪人)の言葉です。「同情の涙を流しながら、もっと苦痛を与えるんだ。たまらないぞ」を読むと、常識人とは思えません。❝同情したら、優しい言葉の一つでもをかけたい❞と思うのが人間です。西村は木崎に目を付けられ、無理難題を押し付けられて、悲運の最期となります。悪人と言われる輩は何処にもいます。聞いた話です。ある会社で、某悪人が、徒党を組んで社員に強請りたかりを繰返していたそうです。被害者は、報復を恐れて泣寝入り。しかし、その中の一人が勇気を出し、会社に助けを求め、一緒になって当局に訴え、悪人を退治したそうです。善人は何処にもいるので、一人で悩まずに、相談する事が重要ですね。もっと悪い奴。オリンピックを利用し、大企業の役員を経験した人が、不正を働き、私腹を肥やした事件がありました。善良な国民への裏切りに言葉がありません。
    (2)『第15章』より、「僕は、自分が死ぬ事について思い、これまでの自分が何だったかを、考えた。僕は指を伸ばしながら、あらゆるものに背を向け、集団を拒否し、健全さと明るさを拒否した自分の周囲を壁で囲いながら、人生に生じる暗がりの隙間に、入り込むように生きた」
    ●感想⇒西村(主人公)の言葉です。彼は、不遇なの生い立ちだったと思います。「あらゆるものに背を向け、集団を拒否して生きてきた」とあるように、誰からも疎外されて生きてきたのです。なんとなく主人公の思いが理解出来ます。私も、❝裕福な家庭を嫌悪❞し、自暴自棄になった時期があります。そんな時、幸いにも支援してくれる人に出会いました。有形無形の援助を頂き、今でも感謝の気持ちで一杯です。ある本の一節です。「人には、苦しい、辛い時が必ずあります。そこから逃げずに歩き続けなさい。苦しい、辛い時間は後に君に何かを与えてくれる」と。身に染みる一節です。
    (3)『第8&17章』より、「気だるく歩く通行人の中に、母親の脇で万引きをしていた、あの子がいた。・・・生まれた場所で彼の生活は規定され、その押されていくような重い流れの中で、彼は動き続けているように思えた」「母親がお前を手元に置こうとして、お前がそれでもやっぱり家が嫌だったらここに電話しろ。・・・お前はまだやり直せる。何でもできる。万引きや盗みは忘れろ。・・・つまらん人間になるな。もし惨めになっても、いつか見返せ」
    ●感想⇒西村(主人公)が、“シングルマザー(売春婦)の母親に万引きを強要される少年に、自分の境遇を重ね合わせ、救い手を差し伸べる”くだりです。「生まれた場所で彼の生活は規定され、その押されていくような重い流れ」。人は、生まれた時から、自分とは関係なく、有形無形の差が出来ます。しかし、幸福な家庭に育った人を羨んでも仕方がありません。但し、このケース(母親に万引きを強要)は最悪です。西村は悪の世界で生きているのですが、「もし惨めになっても、いつか見返せ」には、人間性を感じます。私も、シングルマザーに育てられました。自由奔放に生きた母でしたが、筆舌に尽くし難い苦労があったと思います。感情移入もあり、少年に幸あれと願います。
    4.まとめ;本書を読んでの感想は、❝難しい本だった❞です。中村氏は、「第16章の部分が、この小説全体の核になっている」と言います。「小さい頃、いつも遠くに、塔があった・・・」と、❝塔❞につて、書いています。❝塔❞は、何かを超越した精神的なものでしょうか。この捉え方は十人十色かも知れません。最後に著者は言います。「この小説は反社会的な内容だけど、残酷な運命の中で生きる個人の抵抗を書いた物語という事になる」に、納得です。作家の伊集院さんが、ご自身の本に書いていました。「小説は何かの答え、結論を見つける為にあるものではない。むしろ逆で、答えがない、もしくは答えが見えない点が、何度も同じ作品を読む行為につながる」と。分かり易く、受けそうな小説は売れるのでしょうが、娯楽本と割切って読んでも、人生の指針にはならないと思います。(以上)

    • 村上マシュマロさん
      こんばんは、ダイちゃんさん。夜分遅くに申し訳ありません。村上マシュマロです。

      ダイちゃんさんの感想を拝読させて頂きました。特に(2)の感想...
      こんばんは、ダイちゃんさん。夜分遅くに申し訳ありません。村上マシュマロです。

      ダイちゃんさんの感想を拝読させて頂きました。特に(2)の感想に書かれている、ある本の一節を何度も拝読させて頂き、私もとても共感致しました。
      私事になりますが、私は幼少期から近年迄の自分の置かれている環境や病に不満や不安等を持っていました。やはりその中で私を支援して見守って頂いている方々のおかげで今の自分が成り立っています。ダイちゃんさんの身に染みる一節の中にある「そこから逃げずに歩き続けなさい。苦しい、辛い時間は後に君に何かを与えてくれる」。本当にその通りだと思います。

      取り止めもないコメントとなり、申し訳ありません。
      このブクログを通してダイちゃんさんの感想を拝読することにより、私が読まないであろう書籍を知る事が出来本当にありがたく思います。
      今後ともよろしくお願い致します。

      2023/04/23
    • ダイちゃんさん
      マシュマロさん、おはようございます。ダイです。いつも、イイネを頂き、ありがとうございます。今回も、独りよがりな感想にコメントを頂戴し、恐縮し...
      マシュマロさん、おはようございます。ダイです。いつも、イイネを頂き、ありがとうございます。今回も、独りよがりな感想にコメントを頂戴し、恐縮しております。マシュマロさんの周囲の人への感謝の気持、いいですね。これからも、よろしくお願い致します。
      2023/04/23
    • 村上マシュマロさん
      おはようございます、ダイちゃんさん。コメントへの返信のコメントを丁寧に打って頂き、ありがとうございます。拙いコメントながらも、ダイちゃんさん...
      おはようございます、ダイちゃんさん。コメントへの返信のコメントを丁寧に打って頂き、ありがとうございます。拙いコメントながらも、ダイちゃんさんからの返信のコメントを頂け嬉しいです(^^)
      2023/04/23
  • 全編を通して、緊張感が続く、スリリングな作品です。
    職業「掏摸」。その技術は、芸術的でさえあるのに、彼が所属できる社会はない。闇社会にも彼の居場所はない。
    集団を拒否して、人生の暗がりを生きてきた報いか。それでも仲間を想う瞬間はあり、知り合った子供の行く末を憂う。
    圧倒的な威圧感を持つ闇社会の住人、木崎。彼の孤独である人への限りない冷酷さ。苦痛に苦しむ人の心を見据えつつ、さらなる苦痛を与える享楽。自分の人生を掌握される恐怖。
    リスキーでシンプルでドライ。冷ややかな文章とストーリーがとてもあっていて、次作の王国も読みたいと思いました。

    • 土瓶さん
      あ。「王国」読んでください。「掏摸」の兄妹編?らしいので気になっていたんですよ。
      ついでに「悪と仮面のルール」も。
      レビューをお待ちしま...
      あ。「王国」読んでください。「掏摸」の兄妹編?らしいので気になっていたんですよ。
      ついでに「悪と仮面のルール」も。
      レビューをお待ちしますm(__)m
      2023/06/10
    • おびのりさん
      御意
      御意
      2023/06/10
  • んんん~…
    怖っ…
    マジメに働こう…(゜ロ゜;ノ)ノ

    200ページぐらいの本で この内容…
    凄いが 個人的には読みづらかったかな?

    終り方も 気持ち悪かったですね…

  • 東京を舞台に富裕層ばかりをターゲットにする天才スリ師が、悪の権化である木崎と出会い、命を賭けた運命のゲームをすることに…。
    2010年 、第4回大江健三郎賞受賞作であり、同作の英訳 『The Thief』 は、ウォール・ストリート・ジャー ナル紙で、2012年のベスト10小説に選出。

    しかしなんとエモーショナルに胸を打つラストシーンか…。
    読み終わった後の余韻からなかなか抜け出せなかった。
    主人公の『あがき、転がる』ストラグル感が、
    自分のことのように沁みる。胸が苦しくなる。

    身寄りもなく親友を殺され恋人を亡くし
    流されていく存在でしかなかった主人公が、
    流れから外れるために掏摸を覚え、
    流されて生きることから逸脱し、
    いつしか運命に抗っていく。

    クールで抑制されたハードボイルドな文体で描かれる、
    悪とは何か、運命とは何か。
    読者にとっては決して親切ではない感覚的な文章と独特のリズムがおそらく読む人を選ぶだろうけど、
    映像喚起力の高い表現は本当に秀逸で、ハマれば一気に心持っていかれる中毒性も。
    他にも詳細な掏摸の描写が本当にリアルかつスリリングで、
    小説だからこそ伝わる指先ひとつひとつの動きや緊張感が直に伝わってくる主人公の心理描写に、
    息をするのも忘れるほどに引き込まれた。

    本書最大の見所は終盤に訪れる、主人公と悪の権化である木崎との対決シーン。

    失敗すれば命はないと言われ
    引き受けなければ親しくなった親子を殺すと脅され、
    絶対的な悪である木崎から
    否応なしに三つの依頼(ゲーム)を引き受け、頭と体をフルに駆使してミッションをクリアしていくシーンの手に汗握ること!

    そんな中、売春婦に万引きを強要されている無力な子供と主人公との触れ合いは、少年を大人にし、空虚な心を抱え流されるまま生きてきた主人公を生へと、光ある方へと繋ぎ留めていく。

    この小説は絶対悪を描いていて、圧倒的な悪の前では弱者はなすすべもなく命を奪われていく。

    物事の綺麗な面だけを見つめた物分かりのいい小説もいいけど、
    百パーセント共感できる小説なんて、わざわざ読む意味なんてないと僕は思う。

    心に食い込んでくる波動やエモーションが心を揺さぶって、その心の揺れこそが自分を作っていくのだし、
    理解できなくても共感できなくても意味が分からなくても、ずっとずっと記憶に残る小説は存在する。

    良い小説には問いだけがあって、読めば疑問が生まれ視野が広がり、
    それまで考えもしなかったようなことを考えるひとつのきっかけになる。
    小説の中に答えなんてない。答えを提示してくれる小説なんて意味がない。本当の答えは自らが実人生の中で探すのだ。

    物語のラストシーンについて、主人公の生き様について、
    悪や運命について、
    読めば誰かと必ず語り合いたくなる作品です。

  • 見返すとか、抗うとか、這いだすとか、そんな立派な志しなんてなくてもいいから、「死なずにいよう」とだけ、若い人たちには思っていてほしい。諦念や絶望の先にも、全うするだけの人生の意味はちゃんと残されているから!

  • アンダーグラウンドな、小説。
    天才スリ師の、生き様。

    本を開くと、ひやりとして、温度がぐっ、と下がるような。
    まるで、暗がりの中にいるような。

    中村さんの作品は、もうずいぶん前に読んだ「土の中の子供」以来。
    その時は、正直「9ヶ国語で翻訳」されるような、「世界が認めたミステリー小説」を描くような印象は持っていなかったけれど。

    「掏摸」はものすごく低体温ななかに、体温があって。それは、子どもとのやりとりで。わたしはそのシーンが、すごく、好きだ。

  • 煙草ばかり吸ってる掏摸師のお話です。
    煙草に火をつけた。煙草を吸った。喫煙所へ、、、
    煙草を吸う情報が多すぎて、話が入ってこない
    それと自分のことを僕なのか俺なのか統一してほしい。本屋さんでオススメになってたから期待しすぎた!本当に店員さん読んでるのかな?

    結局最後、三つの仕事。
    携帯、髪の毛とライター、書類を盗んで、んでどうなったん?刺されてうやむやな感じで、仕事の意味は?よう分からん。

  • 暗く淡々とした文章だったが、自分の呼吸とピッタリと合いさらさら読めた。
    天才スリ師である「僕」は金持ちから財布をスッて生活をしている。
    彼の目から見る世界は白くぼやけていて現実感がない。ただ、スリをする瞬間だけは感覚が鮮明になるようだった。

    そんな僕が、自分と似た生い立ちの子供と出会い、木崎と出会い確実な死に直面した時「生きたい意志」がハッキリと現れてきたところが面白かった。

    読了後、表紙にひっそりと描かれている500円玉に気づきニヤリとした人。手をあげてください。

    ◉木崎は頭おかしい人
    他人の人生をコントロールする事に最上の快楽を見出す。
    「俺は人間を無惨に殺した後すぐに登ってくる朝日を美しいと思い、その辺の子供の笑顔を見てなんて可愛いんだと思える。(略)神、運命にもし人格と感情があるとしたら、これは神や運命が感じるものに似てると思わんか?」

    …ちょっと何言ってるかわからないです。

    今まで色々なヒールと小説の中で出会ったが、コイツは一片たりとも共感できなかった。
    こんな奴が裏社会を超えて政界を動かす力があるなんて、本当に小説の中だけにしてほしい。

    ◉塔
    僕がスリを始めた頃からずっと遠くに見えている塔。子供の頃の僕のエピソードで物語にグッと奥行きが出た感じ。
    塔とは「生きる目的」みたいなものかなぁと思った。

    「自分で手に入れたものでは無い、与えられたものを誇る彼を醜い存在なのだと思った。その醜さを消すためには、あの自動車がなくなればいいと思った。」

    何かに抵抗して、つまり何かの目的のためのスリか
    スリが目的になり、緊張と快楽を楽しむためのものなのか
    後者になった時、塔は僕の前から消える。

    後書きで、この塔は作者の中村文則さんが子供の時に実際に見えていたものがモチーフになっている、とあった。
    これには驚いた。
    通りで「暗い」と言われるわけだ。
    低く低く、影に影に。
    正にそう言った幼少期を過ごしてきたんだ。

    でも今、そういった経験をも糧にして第一線で活躍されていることをホッとする気持ちと共に嬉しく思った。
    「王国」も読んでみたいな。

  • めちゃめちゃ好きだった。なにが良かったのかと聞かれるとうまく言語化できないのだけど。作中のテンションと私のテンションがシンクロするくらい合ってたのかなぁ。スーッと世界に入り込み、また作品がスーッと私の中に入ってくるようだった。
    終始アンニュイであり、終始スリリング。生を諦めてるのか執着してるのか。不思議な世界観。不穏な沈黙の時間を書くのが本当に上手だった。
    押し付けがましくない性格の主人公が(人のもの奪うことを生業にして、なにがというかんじだけど)がすごく好きだった。

    ストーリーの雰囲気や話の結末に好き嫌いが分かれるとは思うけど、私は本当に好きな一冊になりました。
    教団Xはガツンと来て好きだったし、こちらはスーッと入り込んできて好きだった。

    ◆内容(BOOK データベースより)
    東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎―かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の切なる祈りとは…。大江健三郎賞を受賞し、各国で翻訳されたベストセラーが文庫化。

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著者プロフィール

一九七七年愛知県生まれ。福島大学卒。二〇〇二年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。〇四年『遮光』で野間文芸新人賞、〇五年『土の中の子供』で芥川賞、一〇年『掏ス摸リ』で大江健三郎賞受賞など。作品は各国で翻訳され、一四年に米文学賞デイビッド・グディス賞を受賞。他の著書に『去年の冬、きみと別れ』『教団X』などがある。

「2022年 『逃亡者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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