あられもない祈り (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 571
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309412283

作品紹介・あらすじ

幼い頃からずっと自分を大事にできなかった"私"。理不尽な義父と気まぐれな母、愛情と暴力が紙一重の恋人に、いつしか私は、追いつめられていく。そんな日々のなか、私は、二十も年上の"あなた"と久々に再会する。そして婚約者がいるはずの"あなた"に、再び愛を告げられて-"あなた"と"私"…名前する必要としない二人の、密室のような恋。至上の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • すごく小さな世界でしか生きてない主人公に息苦しさを覚えた。その小さな世界から連れ出してくれそうに思えた「あなた」が思いのほか凡人で弱くて、結局ああいう風な結末を迎えてしまうのかと少しがっかりした。
    読みにくい本だったけど、いくつかとても惹かれる文があって、はっとさせられた。

  • Kindleで読んだ。
    北京からNY行きの飛行機の中で。
    水の中に沈められているような気持ちになる話。
    「私」のことを理解できるようなできないような気持ちになりながらさいごまで読んだけど、やっぱり理解できなかった。分からなくもないところもすこしあるけど。

  • 暴力的な恋愛、一方的な家庭、蝕まれる「私」の心を救ってくれる王子様。
    そんなご都合主義なんてないんですよ、と語りかけるようにこの話は始まる。

    閉鎖された状況から抜け出したい、でも抜け出せないのはなぜなのだろう?
    そんな気力が起こらないから、なのか。
    そんな勇気を持ち合わせていないから、なのか。
    それとも、その中に浸っていることのフィット感に慣れてしまっているから、なのか。

    その中でずぶずぶと嵌っていく「私」ではない。
    彼女には逃げ場があった。別れを告げる勇気があった。
    旅にでる気力があった。

    決して可哀想ではないのだと思う。
    周りが思うほどに、彼女は閉ざされてはいない。

    閉ざされた人々が彼女を必要としているのではないだろうか。

  • 文章が美しい人だと思う。ただ、この本はなにかを試みようとして、それがすべってしまっている気がする。好きな部分はここ。

    P110
    あなたが、どんなに私を追い詰めるようなことをしたって、それは追いつめられる私の問題であって、あなたのせいじゃない。

  • 2017.10.13 読了

    これ以上の本には
    生涯出会えないかもしれない。

  • 読んでいて、とても苦しく、誰も幸せにならない、恋愛小説。
    なのに、一気読みをしてしまいました。
    それは、私の中の何処かに、作中の「私」に重なる部分があるからかもしれないし、文章の端々や、淡々と語られながらも、溢れ出ずにはいられないような彼らの感情に、はっとさせられるからかもしれません。

  • 好きな雰囲気。

  •  

  • わかるようなわからないようなでずっと心につっかえながら読み切って、それから西さんの解説を読んで、なるほどなぁという感じ。もう一度読んだらもう少し腑に落ちるかも。

  • まったく感情移入できず斜め読み。入り込めなかった。

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著者プロフィール

島本 理生(しまもと りお)
1983年東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高等学校に在学中の2001年に「シルエット」で、第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞し、デビュー。06年立教大学文学部日本文学科中退。小学生のころから小説を書き始め、1998年15歳で「ヨル」が『鳩よ!』掌編小説コンクール第2期10月号に当選、年間MVPを受賞。2003年『リトル・バイ・リトル』で第128回芥川賞候補、第25回野間文芸新人賞受賞(同賞史上最年少受賞)。2004年『生まれる森』が第130回芥川賞候補。2005年『ナラタージュ』が第18回山本周五郎賞候補。同作品は2005年『この恋愛小説がすごい! 2006年版』第1位、「本の雑誌が選ぶ上半期ベスト10」第1位、本屋大賞第6位。2006年『大きな熊が来る前に、おやすみ。』が第135回芥川賞候補。2007年『Birthday』第33回川端康成文学賞候補。2011年『アンダスタンド・メイビー』第145回直木賞候補。2015年『Red』で第21回島清恋愛文学賞受賞、『夏の裁断』で第153回芥川賞候補。『ファーストラヴ』で2回目の直木賞ノミネート、受賞に至る。

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