早起きのブレックファースト (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 15
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感想・レビュー・書評

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  • どろどろ系ミステリを読んだ後だったから、とても爽やかで穏やかな本で、息抜きにちょうど良かった。
    主に料理関係のエッセイ。手作りパンについての記述がとくに多かった印象。
    その他にもこだわりの調理器具や食器、インテリアのこと、好きな音楽についての項目もあって、料理や食べ物を愛する人は使う道具による違いもきちんと頭に入れて日々過ごしているのだ、ということが分かる。
    新しくて便利なのばかりが良いわけではなくて、昔ながらの、どちらかと言えば使い勝手が悪い道具のほうが料理が美味しく仕上がることもある。テフロン加工よりも、鉄製のフライパン、とか。
    昔から使われて来ていまだ消滅していないものには、それなりの理由があるのだと思う。
    確かに身近なものなら、電気の炊飯器よりガス釜で炊いたごはんはやっぱり美味しい、と感じるみたいなこと。

    我が家は凝ったおしゃれな朝食は作らないけれど、朝が一番しっかり食べるところは著者と共通している。
    一日を始めるための大事な食事。
    そこにこだわる余裕が出来たらもっと楽しくなるのかも。

    食に関する本やエッセイを読むと、私も心から食べることが大好きな人間になれたらいいのに、と思う。
    私にとって食は、楽しみな反面、苦しみでもあるのが否めないから、単純に「食べることが大好き」な人が羨ましいと感じる。
    だからこそ食のエッセイを選んで読んでしまうのかも知れない。

著者プロフィール

ほりいかずこ●1954年、東京生まれ。上智大学フランス語学科卒業。中学生の頃からの料理好きが高じて、料理スタイリストになる。1984年から3年間、夫の仕事でニューヨーク郊外で暮らす。帰国後、シンプルで洒落た食情報や料理を紹介。おいしいと思ったもの、素敵だと感じた生活空間を、写真、文、イラストを自らも手がけて伝える単行本が人気。その徹底した美意識と、文章の行間がかもし出す自由な雰囲気に惹かれ、熱烈なファンが多い。 2011年には「一丁目ほりい事務所」を設立。若手作家とコラボレーションをして、オリジナルのテーブルウエアなどを製作している。

「2014年 『北東北のシンプルをあつめにいく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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