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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
感想・レビュー・書評
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どろどろ系ミステリを読んだ後だったから、とても爽やかで穏やかな本で、息抜きにちょうど良かった。
主に料理関係のエッセイ。手作りパンについての記述がとくに多かった印象。
その他にもこだわりの調理器具や食器、インテリアのこと、好きな音楽についての項目もあって、料理や食べ物を愛する人は使う道具による違いもきちんと頭に入れて日々過ごしているのだ、ということが分かる。
新しくて便利なのばかりが良いわけではなくて、昔ながらの、どちらかと言えば使い勝手が悪い道具のほうが料理が美味しく仕上がることもある。テフロン加工よりも、鉄製のフライパン、とか。
昔から使われて来ていまだ消滅していないものには、それなりの理由があるのだと思う。
確かに身近なものなら、電気の炊飯器よりガス釜で炊いたごはんはやっぱり美味しい、と感じるみたいなこと。
我が家は凝ったおしゃれな朝食は作らないけれど、朝が一番しっかり食べるところは著者と共通している。
一日を始めるための大事な食事。
そこにこだわる余裕が出来たらもっと楽しくなるのかも。
食に関する本やエッセイを読むと、私も心から食べることが大好きな人間になれたらいいのに、と思う。
私にとって食は、楽しみな反面、苦しみでもあるのが否めないから、単純に「食べることが大好き」な人が羨ましいと感じる。
だからこそ食のエッセイを選んで読んでしまうのかも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示