自殺サークル 完全版 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 74
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309412429

感想・レビュー・書評

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  • 正直私には難しかった。誰かがうさぎにならないといけないという言葉の意味はわかったが、その考えが理解できなかった。
    いろいろな視点から書かれていて読みにくいところもあったが、死ぬ=今までの自分を捨ててレンタル家族を通して新たな役割を演じるという設定は面白かった。

  • 同名映画を発展させた小説で『紀子の食卓』の原型になるという位置関係が少しややこしい小説。そういったことは関係なく、テンポが良く読みやすい。小説家としても園子温はすごいと言っていいと思う。ひとつの小説として成立している。映画を観てないけれど、これ単体でも十分成立している。新しさをまとった鋭い小説として評価していいと思う。

  • あなたはあなたはの関係者ですか? 愛知県豊川市 上野駅コインロッカー 時候じこうの挨拶 徹三 ミツコとヨーコ 紀子の食卓 レンタル家族 砂漠 アイドルグループ 廃墟ドットコム

  • 54人横並びで一斉にホーム侵入中の電車に飛び込むとき、10番目らへんから、減速&前の人の衝撃がクッションになって即死できなくない?とか、30年ぶりに再会した高山(おじさん)が徹三(おじさん)を実になんの前触れもなく「抱きしめて」とかどうかしてるなという気がして集中できぬ。

    文の主語がくらくら揺れる。

    レンタル恋人とか友だちとかが、まだ一般的でないにせよ冗談抜きで商売成立してる今となっては、「役割」の言葉さえもっと軽いんじゃないか。
    このお話のなかでは、役割なんてものより現実が軽くなってしまっているのだけど、本の外の今ここでは、ネットとかなんとかで、実体さえいらんもんなー。

  • 2002年5月。新宿駅8番線ホームから女子高生54人が集団飛び込み自殺。連鎖自殺の続く中、やがて「自殺サークル」の存在が浮かびあがり…。映画「自殺サークル」の謎に全てこたえる、監督自身による書き下ろし小説

  • 「自殺サークル」ではなく「紀子の食卓」の小説版だった。これだけだと訳分からないと思うけど、映画観てるとちょっと発見があったりする。映画の補助的な感じで読むのがいいかも。

  • 後に映画「紀子の食卓」となる小説。他人と近親者が演じる擬似家族から理想の家族を模索する。冒頭の女子高生54人集団飛び込み自殺のイメージが強過ぎて、後半の物語の停滞と盛り上がりの低さが残念。

  • 私は私と関係があるのか
    デザート 砂漠

  • 「あなたはあなたの関係者ですか?」この一言が突き刺さる。
    私は私を演じている誰かだったら?少なくとも自分は自分の役割を演じている?考え始めるとキリがない。
    短く、読みやすいながらも、読み進めていけばいくほど翻弄されてどうしたら良いかわからなくなってくる。
    映画とどうも違う…と思ったら、続編的位置付け「紀子の食卓」の原作らしい。園子温監督は、好きでも嫌いでも無い位置付けなんだけど、この小説を読んで、やっぱり天才だ…と実感。
    「紀子の食卓」も、機会があれば観たい。

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著者プロフィール

映画監督・詩人・アーティスト。1961年愛知県豊川市生まれ。17歳で詩人デビューし、「ジーパンをはいた朔太郎」と呼ばれ注目される。1987年、『男の花道』でPFFグランプリを受賞。スカラシップ作品として1990年に制作した『自転車吐息』がベルリン映画祭に正式招待される。1993年には、無意味・無目的・無宗教の運動体「東京ガガガ」を組織し、東京の路上を詩でもってゲリラ的に占拠。東日本大震災の翌年には『ヒミズ』(第68回ヴェネチア国際映画祭で主演二人がマルチェロ・マストロヤンニ賞受賞)、『希望の国』(第37回トロント国際映画祭最優秀アジア映画賞受賞)を世に問い、世界でも高い評価を得る。2015年には『新宿スワン』『ラブ&ピース』『リアル鬼ごっこ』『映画みんな!エスパーだよ!』と年間で4作品を発表。同年7月にはChim↑Pomキュレーションによる初個展「ひそひそ星」を高円寺 Garter@キタコレビルにて開催し、9月にもChim↑Pom発案の「Don't Follow the Wind」展(ワタリウム美術館)にて像インスタレーションを発表。2016年5月に『ひそひそ星』を公開。

「2016年 『園子温作品集 ひそひそ星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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