- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309412672
作品紹介・あらすじ
デザインの最も大きな力は目覚めさせる力である――。マカロニ、温泉、セーター、数学など、日常のなかのふとした瞬間に潜む「デザインという考え方」を、ていねいに掬ったエッセイたち。日本を代表するグラフィックデザイナーによる好著。
感想・レビュー・書評
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大学生の時、読んだ『デザインのデザイン』以来。(ぜんぜん内容覚えてないや。。。)
表1のデザインをみて、ついついジャケ買い。「白」に、「黒」の曲線。曲線の枠の揺らぎ。1本の曲線、タイトル、作者名の書体の選択、置き方、なんだろうなこの表1。自分が関わる本では、こんなふうに作れないだろうな一生。
短いエッセイでテンポもよくて無駄もなくて、良書だった。
「サハラでの体験」に描かれた立ちションの風景が印象に残ってる。私は女だから立ちションって、ちゃんとできないんだけど、昔っから立ちションに憧れているのもあって。サハラ砂漠だと、「まるで地球と自分のはらわたが一本のヒモで結ばれ、自分の体内にあるものをみるみる自然に吸い取られていく感じ」とある。私が男だったら、ぜったいサハラ砂漠で立ちションするのになあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白くなかった。
エピソード自体はきっと結構面白いはずだし、発想力もすごそうなのに。
人を見下す感じが見え隠れしてる気がして、読んでいてあんまり気分も良くない。
優れたデザイナーは必ずしも優れた文筆家ではない、と。
装丁やデザインは最高。
文章量をあまり負担に思わずにすんで、整然としていて、無駄に装飾しなくても伝わってくるプロのかっこよさがある。 -
さらりと読めます。
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巻末にある森田真生氏の解説が良い。原氏の着想は言わずもがな。
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デザインについて、特に気に留めず、
考えを深めることもなかったが、
NHKの番組「デザインあ」を見るようになってから、意識がかなり変わった。
この本もその流れで購入した一冊だが、デザインとは「もの」に働きかけるのではなく、人の心に働きかけるものだということがよくわかるエッセイだった。 -
難しいものもあれば,なるほどと唸らされるものもあるし,何いってんだこの人?と思うものもあるが,総じて新たな視点をたくさんいただける書籍だった.
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デザインという視点で世の中を捉えたことがなかった。一見しただけでは全てを理解することはできないが、自分自身の視点がひとつ増えた感覚がある。このような視点はたぶん、これから就くであろう職業柄としても生かせるものだと思う。そして世界を面白がっていく一つの切り口でもある。人の考えていることを知るのはこれだから楽しい!エッセイって面白いんだな。
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知らないことばかりで勉強になりました。世界の色々な場所でお仕事されており、さすが〜なるほど〜と思う部分もたくさんありました。
ただ、少しおじさんぽい文章の組み立て?笑いへの持っていき方などがたまに気になりました。 -
新聞の連載だったということで読みやすいボリュームのリズミカルな小話が続くので、通勤時に電車で読む分にはちょうど良かった。あとがきが素敵だった。