時間のかかる読書 (河出文庫 み 27-1)

著者 :
  • 河出書房新社
3.61
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本棚登録 : 416
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309413365

作品紹介・あらすじ

横光利一の名作短編「機械」を11年かけてぐずぐず読んでみた。脱線バンザイ。読書を愛する全ての人に捧げる伊藤整賞受賞作の名作。

感想・レビュー・書評

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  • 最初に巻末のほうにある「機械」を読む
    確かに1時間くらいで読み終わる
    んで、本文のほうにいく

    なるほど、ここまでして読むってことができるんですね
    めちゃくちゃ面白いし、読むのは1時間だけど、書くのには、それまでの作家の人生分の蓄積があるのだから、11年かかって読むというのは実は大袈裟じゃないのかもしれない。

    とても面白かった。

    下記の本で、「銀の匙」を3年かけて読む灘校の国語の授業の話があるけども、本を読むって面白いですねー
    1000年くらい生きられたらいいのに。

    灘校・伝説の国語授業 本物の思考力が身につくスロ-リ-ディング
    https://www.amazon.co.jp/dp/4796686975/ref=cm_sw_r_cp_api_i_CKA8EbMCN5BSX

  • 11年をかけて1冊(原稿用紙50枚)を読み込むという、その試みに仰天。
    脱線につぐ脱線と、横光さんの本当に「よく分からない」文章への、適度な突っ込みに頷いてしまいました。
    贅沢な読書の形が、すてきで楽しかったです。

  • もし本書を読まずに『機械』だけを読んでいたら、主人がお金を落とすというのは、落としたと称して実際は誰かにあげてしまってるのかな、と解釈したかもしれない。「困っているものには自分の家の地金を買う金銭まで遣ってしまって忘れている」という記述や、夜中に細君の部屋に忍び込んでお金を盗るくだりなど、その解釈が暗示されているフシもある。
    ...が、そんな平凡な読み方など一切せず、主人は持ったお金を文字通りに「落とす」という前提で話は始まる。最後まで飛躍的で強引な想像ばかり重ねながら、その点だけは他に解釈の余地がない。なるほど、そこが『機械』のツボであり、無限に楽しく読み続けるコツなんだな..と思ったりした。
    小説の根っこの部分で何か自分にとって不思議な思い込みを入れられると楽しい。稀に天然の誤読でそうなるときがあるけど、意外と気づけず、強引に辻褄を合わせて読み続けられたりする。そういうときの人間の創造力はなかなか凄いと思う。

  • 読み終わった。読み終わったよ。
    時間かけようと思っていたのにあっというまだった。本編が気になってばっと一気よみしてしまって、どう解説?書くんだろう!と気になって読んでしまった。
    ああ。少しずつ読もうとしてたのに。

    狂人のこと、意識のこと、読書のこと。

    一番面白かったのは詩の速読の意味のなさ、というところでそれが面白かった。
    読書という時間の無駄をさらに時間をかけてあれやこれや考えて読むという、非常にスリリングな企画だ。
    一冊くらいこんな読み方してみたい。

  • 横光利一『機械』を11年かけて読んだ読書記録。
    11年という長さもさることながら、時に脱線し、時に考察しながらじっくりと読んでいく試みが面白い。
    巻末に『機械』も収録されているので、該当する箇所を参照しながら読むとより楽しめる。

  • 購入日から2年8ヶ月後に読了。こんなふうに一つの作品をじっくり読む読書を自分もしてみたい

  • 時間をかけて読んでます。

  • タイトルに惹かれて読んだ。
    途中であまりにもダラダラしてるから嫌になってきたけど、でも気になって読み進めていくうちに癖になってきた。
    読み終わった時は、時間をかけて読まないとわからないこともあるんだなぁ…と思った。

  • クスッと笑える超大作。

  • タイトルに魅かれて購入。
    横光利一の『機械』を11年かけてゆっくりゆっくり読む試み。
    やっぱり遅読はええですな。

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著者プロフィール

1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。著書に『牛への道』『わからなくなってきました』(新潮文庫)、『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)、『長くなるのでまたにする。 』(幻冬舎)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)など多数。

「2017年 『笛を吹く人がいる 素晴らしきテクの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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