日本の童貞 (河出文庫 し 23-1)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309413815

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  • 「気持ち悪い」から「あせるな」へ…“童貞”をめぐる言説が男性に与えた“知られざる影響” | 文春オンライン
    https://bunshun.jp/articles/-/46203

    日本の童貞 :澁谷 知美|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309413815/

  • 雑誌を中心としたメディアが童貞について、様々な言説を生みだしてきたことが分かった。
    別に僕にとって、そのような言説はかなりどうでもいいものだった。

  • 童貞言説を丹念にまとめた一冊。最後が「童貞と首を絞めるのは男性自身」という「男子ってバカよね」的なオチを迎えたのは少し残念だったが、読んだ甲斐はあった。

  • 目をそらす

    地上
    女 酒 金 ギャンブル

  • 童貞の定義の変遷史、社会学的考察。

  • <目次>
    はじめに  童貞とは誰か?
    第1章   「新妻にささげる贈り物」としての童貞
    第2章   童貞のススメ~男の性の問題化と医療化
    第3章   貞操の男女平等の暗面~「花柳病男子拒婚同盟」への反応
    第4章   女の童貞、男の童貞~「童貞」という言葉の変遷
    第5章   「恥ずかしいもの」としての童貞~戦後の雑誌言説
    第6章   シロウト童貞というカテゴリー~「恋愛自由市場」の一側面
    第7章   「やらはた」の誕生~童貞喪失年齢の規範化
    第8章   マザコン・包茎・インポ~童貞の病理化
    第9章   「童貞は見てわかる」~童貞の可視化
    第10章   童貞の復権?

    <内容>
    男性のセクシャリティ社会史を専門とする女性。もともとは2003年に文春新書になったものの文庫化。さらに種本は氏の博士論文。丹念な史料の読み取りにより、「童貞」の観念や見立ての変遷を追っている。女性の「処女」とは少し違うのだ。そしてその評価も20世紀の中でも変わってきていることがわかる。労作だ。

  • 「日本における"童貞"と見做される人たちの特徴」についてではなく、「日本社会が"童貞"をどのように捉えてきたか」についての一冊。

  • かつて「童貞」が、男子の美徳とされた時代があった!? 気鋭の社会学者が、近代における童貞へのイメージ遍歴をラディカルに読みとき、現代ニッポンの性を浮かびあがらせる。

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著者プロフィール

澁谷知美(しぶや・ともみ)
1972年、大阪市生まれ。東京大学大学院教育学研究科で教育社会学を専攻。現在、東京経済大学全学共通教育センター教授。博士(教育学・東京大学)。ジェンダーおよび男性のセクシュアリティの歴史を研究。共著に『性的なことば』 (講談社現代新書)など、単著に『日本の童貞』(河出文庫)、『平成オトコ塾――悩める男子のための全6章』『日本の包茎――男の体の200年史』(以上、筑摩書房)、『立身出世と下半身――男子学生の性的身体の管理の歴史』(洛北出版)がある。

「2022年 『どうして男はそうなんだろうか会議』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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