- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309413815
感想・レビュー・書評
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雑誌を中心としたメディアが童貞について、様々な言説を生みだしてきたことが分かった。
別に僕にとって、そのような言説はかなりどうでもいいものだった。 -
童貞言説を丹念にまとめた一冊。最後が「童貞と首を絞めるのは男性自身」という「男子ってバカよね」的なオチを迎えたのは少し残念だったが、読んだ甲斐はあった。
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目をそらす
地上
女 酒 金 ギャンブル -
童貞の定義の変遷史、社会学的考察。
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<目次>
はじめに 童貞とは誰か?
第1章 「新妻にささげる贈り物」としての童貞
第2章 童貞のススメ~男の性の問題化と医療化
第3章 貞操の男女平等の暗面~「花柳病男子拒婚同盟」への反応
第4章 女の童貞、男の童貞~「童貞」という言葉の変遷
第5章 「恥ずかしいもの」としての童貞~戦後の雑誌言説
第6章 シロウト童貞というカテゴリー~「恋愛自由市場」の一側面
第7章 「やらはた」の誕生~童貞喪失年齢の規範化
第8章 マザコン・包茎・インポ~童貞の病理化
第9章 「童貞は見てわかる」~童貞の可視化
第10章 童貞の復権?
<内容>
男性のセクシャリティ社会史を専門とする女性。もともとは2003年に文春新書になったものの文庫化。さらに種本は氏の博士論文。丹念な史料の読み取りにより、「童貞」の観念や見立ての変遷を追っている。女性の「処女」とは少し違うのだ。そしてその評価も20世紀の中でも変わってきていることがわかる。労作だ。 -
「日本における"童貞"と見做される人たちの特徴」についてではなく、「日本社会が"童貞"をどのように捉えてきたか」についての一冊。
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かつて「童貞」が、男子の美徳とされた時代があった!? 気鋭の社会学者が、近代における童貞へのイメージ遍歴をラディカルに読みとき、現代ニッポンの性を浮かびあがらせる。