海に生きる人びと (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 214
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309413839

感想・レビュー・書評

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  • 海を生計の糧として、ときには船の上に住まった人々は、どこからきてどこに行ったのか。「海に生きる人びと」の歴史をたどった著作。

  •     -2023.08.10.読了

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 海人の歴史、日本人と海の関わりが歴史とともにどう変わってきたか、今治や泉州など海人の多かった地域に繊維業が賑わった経緯など興味深い内容だった

  • あとがきに書かれているように日本人の多くが海に関して無関心だという、そのせいか、散文的に感じて読みづらくずいぶん時間がかかってしまった。
    エビス神が漂着神としての性格をもつというのは興味深い。

  • 面白かった……。日本に暮らしてて普段意識しなかったこともこの本を読んでようやく認知できた。入れ墨についての話がすごく興味深かった。

  • 陸に住む者に比して、異質な文化、生活体系を持っている(持っていた)海に生きる人びと・・・。宮本常一 著「海に生きる人びと」、1964.8刊行、2015.7文庫化です。造船、海運、漁業の歴史ではなく、船をつくり、船を乗りまわし、魚をとった人たちの歴史を明らかにしたものです。瀬戸内海沿岸で育った私ですが、確かに、船を家にして学校に通ってた生徒がいました。瀬戸内海が穏やかで一年中漁稼ぎができるからでしょうね。時に海賊(水上水軍)としても出没したようですが~。九州北西、志摩、房総半島など海人漁村も詳しい記述が。

  • 2016/5/16購入

  • 宮本常一『海に生きる人びと』読了。

    これを電子書籍で買ったことが大きな間違い。
    ただなんとなく漠然と読んでいると眠くなってしまいましたが、
    目的をもって読めば学術的にとても意義深い書籍だと思います。
    特に、江戸時代前後の人々の活発な動きが描かれていて、司馬遼太郎『菜の花の沖』を読んでも思うところですが、当時の人々の交易の豊富さが描かれて、
    一般的に言われている「鎖国=停滞」という歴史観に風穴をあける書籍だと思います。
    が、電子書籍ではなく、紙で読むべき一冊。

  • 当時の状況をまとめた記録本。

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著者プロフィール

1907年(明治40)~1981年(昭和56)。山口県周防大島に生まれる。柳田國男の「旅と伝説」を手にしたことがきっかけとなり、柳田國男、澁澤敬三という生涯の師に出会い、民俗学者への道を歩み始める。1939年(昭和14)、澁澤の主宰するアチック・ミューゼアムの所員となり、五七歳で武蔵野美術大学に奉職するまで、在野の民俗学者として日本の津々浦々を歩き、離島や地方の農山漁村の生活を記録に残すと共に村々の生活向上に尽力した。1953年(昭和28)、全国離島振興協議会結成とともに無給事務局長に就任して以降、1981年1月に73歳で没するまで、全国の離島振興運動の指導者として運動の先頭に立ちつづけた。また、1966年(昭和41)に日本観光文化研究所を設立、後進の育成にも努めた。「忘れられた日本人」(岩波文庫)、「宮本常一著作集」(未來社)、「宮本常一離島論集」(みずのわ出版)他、多数の著作を遺した。宮本の遺品、著作・蔵書、写真類は遺族から山口県東和町(現周防大島町)に寄贈され、宮本常一記念館(周防大島文化交流センター)が所蔵している。

「2022年 『ふるさとを憶う 宮本常一ふるさと選書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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