本を読むということ: 自分が変わる読書術 (河出文庫 な 36-1)
- 河出書房新社 (2015年12月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309414218
感想・レビュー・書評
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本を読んだら必ず何か一つは得たいなと思っていたけどそんなこと考えなくていい。
内容を忘れた本でも読んだ価値はあると。
本を解体してみるというのは新鮮だったけど、本の使い方は自由だよなと感じた。
もっと気楽に読書しよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目当ての本を購入するため大型書店に立ち寄ったが、思っていた内容ではなかった。そこで店内をブラブラしていた時に自分に問いかけてきた本で、手に取り即買い。読書術系本は時々購入する。全体的に共感できたが、本をバラバラにするところは共感できない。P34さえない14歳の項は自分と重なり、14歳の自分を言語化されていて笑ってしまった。
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ひとりで考えようとするとき、味方になってくれるのが本だ―。本は探さなくていい、バラバラにしていい、内容を忘れていい、「ながら読書」でいい…本の世界を知り尽くした著者ならではの、丁寧かつ明快な本とのつきあいかた入門。
若いころに、こんな指南書があったら、もっと読書の傾向が変わったかもしれない。 -
本の解体方法も載っています!自分の中の読書法をぶち壊していきましょう!
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「世の中の本の九割以上はクズなので」と書かれた帯、本を文字通りバラバラに解体(!)したり改造(!?)するための手順を詳細に書く章……なんだこれは!?(笑)と呆気にとられつつ、手に取って読んでいた。すると後書きに、「本屋を嫌う若者」の話が出てくる。学校をドロップアウトした彼らにとって先生は敵で、先生が勧める読書も敵。読書のための本を売る本屋も敵である、というわけだ。本を読まず、あらゆる知識が足りていないために、悪い大人の餌食にされてしまう若者たち。本が、読書が、もしかしたら彼らを救うかもしれないのに、彼らにとって本は悪の手下でしかない現状。それを間近で見たからこそ、著者は読書に対するハードルを徹底的に下げようとしているのであった。それがわかったとき、ふざけているようにしか見えなかった文章たちが、途端に優しさに満ちたものに感じられる。これは謎解きの本ではないけれど、最後に渡された鍵で全てが氷解していく快感を得た。これだから、本は。と笑いつつ、その切実な愛情に些かのかなしみとそれなりの安堵を得た。本と出会う場所はネットでもブックオフでも、ヴィレヴァンであってもいい。ただ本はいつでも誰かを待っている。例えばわたしや、あなたとか。
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図書館で読んだ。
読書の仕方はたくさんあり、本の扱い方も人によって異なる。
ページを折ったり、マーカーを引いたり、音読したり、中には本を切って持ち運ぶ人もいるという。
自分の本であれば何をしてもいいし、意味のないことなどない。
読書は知識を増やし、物事の見方を広げてくれる。
しかし、本を読まない人を見下したりしてはいけない。知識が多い人でも悪い人はたくさんいる。
本を読むことがすべてではない。世の中には本を読むことよりも大切なことがたくさんある。
当たり前のことだけど、いつの間にか忘れてしまう。そんなことを再確認させてくれた本だった。 -
まさに、ブクログの「読書メモ」にメモしながら読みたいことがたくさんあって、読み進める手が止まりませんでした。
本に対する開けた世界、本よりも大切なことがあるとその上で教えてくれる、本が好きで、人生に迷う自分に対する師匠のような一冊だと思いながら読んでおりました。 -
本の読み方や、付き合い方といえばいいのか、著書のことはよく知らないが、よくよく色んな本を読んでいることを思わせるとともに、これが14歳向けに丁寧に書かれていることが見てとれた。
これを見れば本との接し方は、千差万別で、千変万化でよく、とらわれすぎてはいけないということを思わされた。
そうでもしなければ花布(はなぎれ)や、見返しの紙をめくった時に現れる、本体を補強する麻布の、寒冷紗というのには出会うこともなく、少しはモノを知ることはできたが、ただ、そうとは思ってもなかなか本を物理的に分解するのには勇気があり、とても出来ないなあ。 -
本を解体してみよう、修復してみようと書いている読書本がおもしろくないわけがない……。