カンバセイション・ピース (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 67
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309414225

感想・レビュー・書評

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  • 友達とサイゼで何時間もダラダラしてる時の楽しみに近い。サイゼで友達とダラダラするのはとても居心地いいけど、帰る時めっちゃ悲しい。

  • まだ良さがわからん。どうしよう。

  • とても不思議な小説。よい退屈を味わうことができる。
    世田谷にある古い民家を舞台に、そこに住む小説家、その妻、姪と、小説家の友人が経営する会社の社員三人が、猫三匹とともにゆっくりとした時間を過ごす。お盆には、かつてこの家に住んだ小説家のいとこ三人も現れる。始まりもなければ終わりもないし、そもそも筋がない。家の中にいる人々の会話と小説家の思索のみで構成される。同じ思索が何度か出てくるのは読者を試しているのか。
    カフカの「城」やイシグロの「充たされざる者」など、退屈な小説に限ってこんなに長いのはわざとなのか。
    横浜ベイスターズがさんざんなシーズンを終え、小説家が熱を出して寝込むと、一転して会話はなく、思索ばかりで占められる衝撃的な展開になる。
    - 過去と現在を問わない時間の偏在
    - 「ナオネエの影」は幽霊なのか記号なのか、何なのか
    - 白血病で死んだ猫チャーちゃんの不在と、「ある」こと
    - 視覚と聴覚
    などについてごちゃごちゃと理屈っぽい思索をこねまわし、何を言っているのか伝わらないし、伝えるのを諦めているように見えるところもあるのだが、だんだんそれにも慣れてきて、気づくと自分も似たようなことを考え始めていたりする。
    小説家の体調が少し良くなると、今度は人数を増やして、複数の会話や猫の相手が並行して進み、もはや対話の体をなしていない。いわばこの部分がこの小説のクライマックスと言える。ヤマのない小説という評もあるが、ヤマはある。
    小説家が家を離れるのは横浜スタジアムに野球の試合を見に行くときだけ。このシーンがなければ退屈すぎて途中でやめていたかもしれない。

  • 伝えたい感覚みたいなものを理解できなくはないけれど、私には長すぎたし繰り返しばかりに思えてしまった

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著者プロフィール

1956年、山梨県生まれ。鎌倉で育つ。早稲田大学政経学部卒業。90年、『プレーンソング』でデビュー。93年、『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、95年、『この人の閾』で芥川賞、97年、『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、2013年、『未明の闘争』で野間文芸賞を受賞。『猫に時間の流れる』『残響』『生きる歓び』『カンバセイション・ピース』『カフカ式練習帳』『朝露通信』『小説の自由』『考える練習』『遠い触覚』『書きあぐねている人のための小説入門』『試行錯誤に漂う』など著作多数。

「2016年 『地鳴き、小鳥みたいな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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