五代友厚 (河出文庫 お 33-1)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309414331

感想・レビュー・書評

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  • NHKの連ドラでディーンフジオカさんが五代さん役を演じ話題になりました。私の知識はその程度でした。今、大河で人気の渋沢栄一と並ぶ、或いは越える経営力のある人物だったと知りました。幕末の日本は素晴らしい人材がぶつかり合った時代、現代の日本人も負けてはいられないと思います。

  • 織田作之助さんによる、五代友厚を描いた二編。

    二つの作品の五代像がほんの少し違っているが、どんな人であったのかという探求の結果、変わってきたということだろう。

    1作目の「五代友厚」は、若き日のこと。
    2作目の「大阪の指導者」は、近代都市としての大阪を作り出した恩人への熱い思いに支えられた作。

  • 表題作「五代友厚」と「大阪の指導者」を収録した文庫本。

    「五代友厚」は、五代の青年期を描いた伝記的小説で才気あふれる五代の人物像は魅力的でした。
    幕府崩壊前後の諸藩の動きは特に面白く、薩英戦争の描写は情景が浮かぶような躍動感のある筆致で
    引き込まれます。
    それだけに、第一部完のような終わり方は少し消化不良に感じて残念でした。

    続く「大阪の指導者」は、その後大阪での五代の活躍を主に記された小説。
    ただ、どこか年表記録を元に書き上げられた印象。
    作中でも触れられていますが、前作にあった年代の誤謬を訂正しつつ、新たな心境で書かれた作品のように見受けられます。
    先の作品と比べると、筆の勢いは失速しているように感じるものの、俯瞰的な作者の観察眼は健在。
    広範囲にわたる五代の人脈と大阪での活動が理解出来ました。

    「五代友厚」は新聞連載、「大阪の指導者」は書き下ろしと文庫の解説に記されており、作風の違いにまたなるほどと納得します。
    大阪出身である織田作之助の、五代への強い思い入れが窺えました。

  • 映画を観るための予習として読んだ。難しくて理解できなかった。
    評価は本の内容に対してではなく、自分の理解度に対しての評価の意味でつけた。

  • 最近、幕末~維新にはまっているので、拝読いたしました。

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著者プロフィール

一九一三(大正二)年、大阪生まれ。小説家。主な作品に小説「夫婦善哉」「世相」「土曜夫人」、評論「可能性の文学」などのほか、『織田作之助全集』がある。一九四七(昭和二二)年没。

「2021年 『王将・坂田三吉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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