私の方丈記: 【現代語訳付】 (河出文庫 み 12-2)

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  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309414850

感想・レビュー・書評

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  • 現代語で読む方丈記は800年以上前の文章とは思えないリアリティがある。地震、大火事による被害の後は、当に今の報道と同じ。飢饉だけは今では日本では聞かないが、80年ほどまえの東北地方では見られたのだろう。冒頭の「ゆく川の流れ」の文章も無常観があるが、宗教的な意味合いでなくとも、30年ほどの間に目に見える景色は同じでも、人物がほとんど入れ替わっているということは良くあることであり、組織の一体性ということでも、当時の人が気づいていることに面白さを感じる。
    著者の満州引上げ、その後の苦難の人生の歩みが、方丈記に重ねてからられる随筆は、方丈記とは直接繋がらない章節ではあったが、そのバックボーンとして方丈記の思想が流れていることが良く理解できた。

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著者プロフィール

1935年、東京生れ。早稲田大学卒業。芥川賞、平林たい子賞、芸術選奨文部大臣賞、谷崎賞、読売文学賞、2006年「北原白秋」で毎日芸術賞、藤村記念歴程賞、蓮如賞を受賞。07年、日本芸術院賞恩賜賞受賞。

「2016年 『私の方丈記 【現代語訳付】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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