カルト脱出記: エホバの証人元信者が語る25年間のすべて (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 166
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415048

感想・レビュー・書評

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  • とても真面目なノンフィクションですね。無宗教を絵に描いたような私ですけど、人々は何故に宗教にのめり込めるのか分からず幾つか関する本を読んだことはあるけれど当書はとても分かり易かった。JWの熱心な信者だった著者が曲折を経て脱退するのですが、真面目に宗教を考えている姿勢に共感を覚えました。暴露本でもなく興味本でもないので 読んで良かったと感じられました♪

  • 洗脳の解け方がこれまたスピリチュアル。
    その後、徹底的に調べて親族を洗脳解約させている。どれほどのエネルギーと時間が要ったのだろう。

  • 2023/05/18

  • 前、近所にこの宗教の人や他の新興宗教の人がいたので、様々な疑問が解けた。そうそう、奥さんが熱心な信者で旦那さんは入っていなかったな、神社はダメ、お葬式やお墓もダメ、お祭りや学校のイベントには参加せず、独特の服で近所を回り、働いている近所の母親達には「正社員なんて信じられない、なぜ働くの?」とか「大学なんて行く意味ない」とか言ってたわ!など。新興宗教も含め、宗教なんてトップの人達がお布施や寄付などで豪遊しているのが真実。抜けると宗教だけで繋がっていたコミュニティから嫌がらせや迫害を受けたり、拠り所がなくなってしまう孤独があるから難しいのだろうなとも思うけど。著者が洗脳から解けていく過程、疑問に感じてからカルトだと気づくまでのスピードが速かった。

  • 新興宗教について、なんとなく気になってたいろんなことを知ることができた。すごく読み応えがある。
    洗脳が解ける瞬間が面白かった。

  • 信仰宗教の信者達は自分達がカルト集団だという認識は無いんですね。まぁそうでしょう。聖書を自分達の教義に合うよう捻じ曲げて改ざんしてるとか、ハルマゲドン(世界の終わり)が来る気配が無いから勝手に解釈をねじ曲げて先延ばしにした、とかきちんと考えればおかしい事が沢山あるのに見て見ぬ振りなのかそれとも自分達に都合良く考えるのか…。笑ったのがものみの塔が忌み嫌っているフリーメーソンに創業者のラッセルがメンバーとして関わっていた事実。寄付として会員達から吸い上げたお金でトップの人達は豪邸を買い、市場に投資し運用してる矛盾。これを信者達は皆知っているんだろうか?宗教ってマルチ商法と同じなんだ。どんどん信者を増やしていかないと成り立たない。トップに君臨する者達は間違いなくここを理解しているんだろうが、下々の人達は騙され真面目に布教活動をする…気の毒でならない…
    宗教が存続するのはそれを必要とする人がいるからだが、それぞれ自分の宗教が一番優れていると信じていて他の宗教を排他しようとするが故宗教論争が起こるのだ。世界が平和になる為には自分が信じる宗教を皆が一斉のせで同時に捨てればいい、という発想はなるほどと思えた。
    筆者の親族・友人を改心させる下りはロジカルで分かりやすくすかっとした。
    ここまで詳しく信仰宗教の内情が描かれてる本を読んだ事なかった。おススメ。

  • 幼少期からエホバの証人となっていた著者が、証人となった契機、組織のルール、いかにして脱退したかなどが具体的に書かれており、面白かった。
    エホバの証人の矛盾点やカルトの特徴は非常に興味深かった。

  • 「ドアの向こうのカルト」の文庫化

  • ノンフィクション
    宗教

  • ■マルチ・ネットワーク・ビジネスと宗教の共通要素。
    ①絶対性(これが絶対の宗教・商品)
    ②純粋性(私たちの教義・商品以外は信用できない)
    ③選民性(私たちの教団・商品は選ばれている)

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著者プロフィール

アーティスト・GAKUの父。
株式会社アイム代表(川崎市の発達障害の子どもをサポートする放課後デイサービス)。かながわ福祉サービス大賞を5年連続で受賞。BSジャパン、ヤフージャパン、東京ガールズコレクション、キットソンのプロデューサーを経て、自閉症である息子のために福祉事業に参入。

「2023年 『GAKU, Paint! 絵は言葉になった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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