偏愛小説集 あなたを奪うの。 (河出文庫 く)

  • 河出書房新社
3.22
  • (1)
  • (12)
  • (23)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 315
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415154

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短編で、5人の作家。
    彩瀬まるさんの、かわいいごっこの、話が、好きでした。
    文鳥が、出てくるお話。小さい頃、祖母が、飼っていて、手のひらにのせて、ふわふわの、毛の感触が、懐かしかったなあ。

    本は、色んな事を、思い出させてくれますね^_^

    それと、表紙が、とても、気に入っています!

  • 寂しさに打ちひしがれている女性達の物語。窪美澄・千早茜・彩瀬まる・花房観音・宮木あや子のアンソロジーは大好物。偏愛や略奪愛の表題には違和感。在るべきものがない時に感じる虚しさを懸命に埋めようとする女たち。1人は寂しいが2人で居てももっと寂しい時がある。寂寥感を埋めようと背徳感でいっぱいのエロティシズムで必死にもがき、体を重ねる。男が描く官能小説とは違い、そこには哀しさと寂しさの絶対的存在を感じる。不道徳で、危うさに満ちていながら、彼女たちの懸命さを読まずにはいられない。

  • 純愛であり、不純であり。

  • 予てよりhontoの“欲しい本”には入れていて、何となくそのままにしておいたものを漸く買ってみた。
    帯に『人気女性作家たちが描いた5つの<略奪愛>』とある5人の女性作家の手になるアンソロジー。
    通勤で乗る電車の片道で丁度読みきれる量のお話ばかりで、2往復半で読了。
    朝からこういう劣情を催す話を読むのも如何かと思いつつ頁を繰る。
    私が一番期待していたのは、巻頭に置かれている窪美澄だったのだが、ちょっと辛気臭い話で残念。
    その後も、何だか陳腐なお話が続く。女性が書くとセックスの描写はこうなり、男の心理はこうなるのかと…最後の宮木あや子だけちょっとマシ。
    表紙の気怠い雰囲気とタイトルから来る淫靡な感じからはちょっと離れてて、単行本のタイトルは「きみのために棘を生やすの」だそうだから、タイトル変更に妄想を掻き立てられ過ぎたみたい。
    普段は読んだ本は嫁さんとシェアするのだけど、この本はちょっとな…。



  • 略奪愛をテーマにした小説集。
    女性作家たちの描く偏愛にドキドキする。

    どうしてこんなにも、欲しいのだろう。
    そして、どうしてこんなにも、求められたいのだろう。

    「それからのこと」花房観音
    なんだかリアルでよかった。設定はリアルじゃなかったけど。奪われたい、求められたい。

  • どれも面白かったが、特に窪美澄さんの作品がとても印象的だった

  • 窪 美澄さんの作品を楽しみにしていましたが、残念な事に「朧月夜のスーヴェニア」は昨年2016年に刊行された「すみなれたからだで」に収録されていた物で既に読了済みの短編でした。

    ただ私自身この作品は好きなので、初めて読まれる方には読み応えのある短編だと思います。

    そしてこの作品集は略奪愛をテーマにはしていますが、それほどドロドロした感じの物ではなく女性心理を細やかに描いたクールでエロチックな印象を受けました。

    5編共、読みやすくあっと言う間に読了しました。
    面白かったです。

  • 窪美澄「朧月夜のスーヴェニア」

    戦地に赴いた許嫁を待つ真智子の許されない恋。
    お婆さんになった主人公の回想という形。

    宮木あや子「蛇瓜とルチル」

    芸能向けの衣装屋に勤める女性とアイドルの話。
    この主人公、ショタなのかな。
    完全にヤバい人だと思う。

  • 女性作家5人が「略奪愛」をテーマに紡いだ書恋愛小説集。話としては「それからのこと」「蛇瓜とルチル」に共感。「それからのこと」は戒めにしたいなと。女として、彼女の性質が分からなくもないので。恐ろしいけど。「蛇瓜とルチル」は主人公がもう少し上の設定だったら納得。窪美澄さんの「朧月夜とスーヴェニア」は重いけれど、さすがと感じた。

  • まず裏の説明に略奪愛をテーマに…ってあるけど、まったく無くて、最後まで読んでビックリした!
    女性が奪う話なのかと思えば、本当に誰からも一度も奪ってない…。
    そっちを読みたかった私には、全然テーマに合ってませんでした。
    やっぱり短編集なので、ちょっと物足りなかったです。コレは私のミスですが…。
    あと、選ぶとすれば「夏のうらはら」は好きでした。この後の展開も気になる終わり方で好きでした。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1986年生まれ。2010年「花に眩む」で第9回「女による女のためのR-18文学賞読者賞」を受賞しデビュー。著書に『あのひとは蜘蛛を潰せない』(新潮社)『骨を彩る』(幻冬舎)『神様のケーキを頬ばるまで』(光文社)『桜の下で待っている』(実業之日本社)がある。自身が一人旅の途中で被災した東日本大震災時の混乱を描いたノンフィクション『暗い夜、星を数えて――3・11被災鉄道からの脱出――』を2012年に刊行。

「2021年 『OTOGIBANASHI』 で使われていた紹介文から引用しています。」

彩瀬まるの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×