偏愛小説集 あなたを奪うの。 (河出文庫 く)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 189
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415154

感想・レビュー・書評

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  • 予てよりhontoの“欲しい本”には入れていて、何となくそのままにしておいたものを漸く買ってみた。
    帯に『人気女性作家たちが描いた5つの<略奪愛>』とある5人の女性作家の手になるアンソロジー。
    通勤で乗る電車の片道で丁度読みきれる量のお話ばかりで、2往復半で読了。
    朝からこういう劣情を催す話を読むのも如何かと思いつつ頁を繰る。
    私が一番期待していたのは、巻頭に置かれている窪美澄だったのだが、ちょっと辛気臭い話で残念。
    その後も、何だか陳腐なお話が続く。女性が書くとセックスの描写はこうなり、男の心理はこうなるのかと…最後の宮木あや子だけちょっとマシ。
    表紙の気怠い雰囲気とタイトルから来る淫靡な感じからはちょっと離れてて、単行本のタイトルは「きみのために棘を生やすの」だそうだから、タイトル変更に妄想を掻き立てられ過ぎたみたい。
    普段は読んだ本は嫁さんとシェアするのだけど、この本はちょっとな…。

  • 女性作家5人が「略奪愛」をテーマに紡いだ書恋愛小説集。話としては「それからのこと」「蛇瓜とルチル」に共感。「それからのこと」は戒めにしたいなと。女として、彼女の性質が分からなくもないので。恐ろしいけど。「蛇瓜とルチル」は主人公がもう少し上の設定だったら納得。窪美澄さんの「朧月夜とスーヴェニア」は重いけれど、さすがと感じた。

  • まず裏の説明に略奪愛をテーマに…ってあるけど、まったく無くて、最後まで読んでビックリした!
    女性が奪う話なのかと思えば、本当に誰からも一度も奪ってない…。
    そっちを読みたかった私には、全然テーマに合ってませんでした。
    やっぱり短編集なので、ちょっと物足りなかったです。コレは私のミスですが…。
    あと、選ぶとすれば「夏のうらはら」は好きでした。この後の展開も気になる終わり方で好きでした。

  • 官能小説家による偏愛小説集。
    読み始めのときに作者を意識していなくても、読後感でどれが誰の作品が瞭然なのはさすが。
    いやはやすごかった。

  • 窪美澄が好きなので、朧月夜のスーベニアを目当てに読みました。まあまあよかった。性を通して生を描く(うまいことをいった!)ことが上手な作家さんだと思っているのですが、戦時中を舞台にしちゃうのは直接的すぎてもったいなかった感。
    後は夏のうらはらも好きです。

  • 好きな作家さん勢ぞろいで、おまけに好きなテーマだったので、全部の短編を面白く読めました。窪さんの『朧月夜のスーヴェニア』 と花房さんの『それからのこと』が特に印象的。だけど、彩瀬さんの『かわいいごっこ』の主人公と文鳥の関係性もいいし、千早さんの『夏のうらはら』のツンデレっぷりも、宮木さん『蛇瓜とルチル』もアイドル好きの宮木さんっぽくて、結局やっぱり全部良かった。

  • 大好きな窪美澄さん目当てに買った小説集。
    窪さんの話は、介護されている老婆が、戦時中の刹那的な恋愛体験だけを心の糧にして生きてきて、自分を介護する孫を、女の幸せを知らないと憐れみ、自分の方が女としては幸せだと感じる、という話。
    年老いてもなお、女。
    窪美澄さん、千早茜さん以外は初めての作家さんだったけど、読んでて感じたのは、
    私は女だな、ってこと。
    自分の中の「女」をすごく感じた。
    男の人が読んだらどの女の人も嫌な女に感じるかも。

  • このタイトルじゃなかったほうがよかったなぁ。
    それぞれ短編はすごくよかったのに、タイトルがチープなのか残念。(別に略奪愛のアンソロジーではない)
    女が描く女の業というか欲というか、それはやはり男が描くよりずっと迫るものがあるのよね。
    こんな女を軽蔑すると思っている女にだって、こういう面はある。それをうまく隠すか殺すか、もしくは武器にするか。
    あー女ってめんどくさくて愉快な生き物だわ。

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プロフィール

彩瀬まる(あやせ・まる)
1986年千葉県生まれ。上智大学文学部卒業。小売会社勤務を経て、2010年「花に眩む」で第9回女による女のためのR-18文学賞読者賞を受賞。2016年『やがて海へと届く』で第38回野間文芸新人賞候補。2017年『くちなし』(文藝春秋)で第158回直木賞候補。

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