恋する原発 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 39
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415192

感想・レビュー・書評

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  • 怒りのアレゴリー小説。
    ベケットまで感じさせる、どん詰まりナンセンス。
    とにかく絶望している、怒っている。
    ●「どんなに馬鹿馬鹿しい作品を作っても現実の馬鹿馬鹿しさには到底かなわない」
    ●オール・ウィー・ニード・イズ・ラヴ!/オール・ウィー・ニード・イズ・おまんこ!/オール・ウィー・ニード・イズ・ちんぽこ!/オール・ウィー・ニード・イズ・セックス!
    ●「愛なんか存在しないわよ。みんな、存在するようなふりをしているだけで、そんなもの、どこにもないの」

  • シマウマ!思い出すと思うのは私だけか?  書きたい本当の事が書かれないのならそうするしかないかと、 福島第2のキノコ雲(広島を髣髴する表紙よりリアルな)の写真も、原発の雨に打たれた随分と後の事、多分米軍からか、飛び上がって引き上げてしまった時の米軍のだろう。後、とどまって原発事故を止めた作業員の人々、日本は太平洋側に移動しています。 今、動く大地に原発動かすバカの気持ちがわからない。

  •  うーん。
     すごく「良くわかる(良くわかる気になる)」箇所と、極端に「なんかどうでもいいじゃん」箇所の差が激しい。
     そもそも僕にとってこの著者の作品って「とんでもなく面白い」と「死にたいほどにつまらない」の差が激しい。
     そんな両極端が一つの作品の中に混在している感じ。
     玉石混交ってところか。
     決して不謹慎だとも思わないし、連発されるいわゆる「放送禁止用語」にも特に嫌悪感は覚えなかったが、電車の中では少々読みづらいか。
     いずれにしても読む人を選ぶ作品……あ、それっていつものことか。

  • <内容紹介より>
    震災の被災者支援チャリティーのためにアダルト・ヴィデオの製作を企画した男たちのひどすぎる奮闘記。言葉を失う現実を前に、言葉を発する意味とは―カワカミヒロミ、ミヤザキハヤオ、イシムレミチコらを論じた「震災文学論」を挿入。東日本大震災及び福島第一原発事故直後に発表され、大きな議論を巻き起こした問題作。


    ーーー
    AV製作の現場についてや、細かい性描写などは想像していたより多くない。
    むしろ、製作者の葛藤や、出演者の「社会での生きづらさ」のようなものに商店があてられている。
    登場人物や物語の展開には、一部突拍子もないところもあり、リアルな現実と空想が「わかりにくく」混在しているので少し読みにくい。
    ミュージカル調で急に会話文が歌になる(「~~♪」と開業を使って表現)する部分も、少し読みづらい。

    ニッチなAV作品についての批評みたいな部分は面白く読めたけれど、読後感は「ぐったり」に近いかも。
    POPな雰囲気とは裏腹に「重たい」小説だと感じます。

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プロフィール

1951年、広島県生まれ。81年『さようなら、ギャングたち』で群像新人賞優秀作を受賞しデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』で三島賞、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎賞を受賞。

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