- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309415475
感想・レビュー・書評
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ひどい悪筆
なんか、もう、たまらないなぁ~
クセになりそう
読んだあと、何も考えないし、何も残らないのに、読んでる間は楽しすぎる、サイケデリック音楽のような作品
青空文庫ではなくこっち読んだ
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2020/8/29購入
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これ、ミステリというより冒険活劇モノですね(冒険伝奇探偵小説と本書では謳ってますが)。三銃士とか巌窟王とかその系統。私が今まで知ってる虫太郎作品と作風が思いっきり違うので驚きました。かろうじてペダンチック溢れる描写に黒死館風の痕跡があるぐらいで。
一応人が死んだりモノが無くなったりと『謎』はありますが、それはあくまで法月の冒険譚のスパイスでしかない印象。そして常にピンチに陥る法月(これは雑誌連載の作品だから、毎号、山場や見所を作ろうとするとこうなるんだろうなぁと……)。
とにもかくにも『黒死館』などで慣れ親しんだあの名探偵・法月と、この作品の主人公の法月は別人なんじゃないか?!というほどキャラが違うので、開き直って楽しむが勝ちですね。40目前のオジサマで妻帯者設定の法月が、出会う女性(十代の乙女から人妻まで!)に片っ端から恋し、恋される超展開も凄い。そんなにイケメンなのか! 描写はないけど!! とツッコみたくなる。
海洋冒険! 敵であるフィクサーとの欺し欺されの対決! 友情! 麗しい乙女との恋愛! 一族の抱える因縁と莫大な遺産の相続者! そして謎の鉄仮面の男! とロマン溢れる作品でした。