アンフェアな国 (河出文庫)

著者 : 秦建日子
  • 河出書房新社 (2017年10月17日発売)
4.08
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415680

アンフェアな国 (河出文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 秦建日子『アンフェアな国』河出文庫。

    刑事・雪平夏見シリーズ第5弾。巧みなプロット、雪平夏見の推理と単独捜査の行方は…雪平の魅力も伝わり、非常に面白かった。続きが気になる。雪平の麻痺した左腕の機能は甦るのか、娘の親権は…そして、何に付けてもラストの雪平の返事が気になる。

    外務省職員が犠牲になった轢き逃げ事件。逮捕されたのは危険ドラッグの常習者。しかし、新宿署に異動したばかりの雪平に目撃者から逮捕された男は別人との情報が入る…仲間の助けを借りながら事件の捜査を行う雪平は単身、海を渡るのだが…

  •  刑事・雪平夏見シリーズ第5作。
     外務省職員が車に轢かれそうになった人を庇って死ぬ。庇われた人物は消えている。1時間後、危険ドラッグでラリっている暴走犯が捕まり、一件落着。それを目撃していたのは外務省職員の部下とその婚約者。その婚約者はケータイ店員で、雪平夏見が親権を取れず別居している娘とLINEするためにスマホを買いにいったときに対応し、雪平を刑事と知って事件の相談をする。捕まった犯人は運転していた人と違うというのだ。
     前々作で撃たれて左腕の動かない雪平はなぜか新宿署の組織犯罪対策課に異動となる。同時に署長に異例のキャリア組が異動してくる。暴力団対策と危険ドラッグ。韓国へのヘイト運動が描写される中、韓国から男がやって来る。殺し屋か? 他方、雪平のもと相棒の安藤はいまだ捜査1課にいるが、小学生の女の子がアレルゲンを給食に入れるということで、食物アレルギーの同級生を大量殺人する事件に関わっている。そして友人からレトリバーの子犬を預かる雪平。
     外務省、暴力団、ドラッグ、韓国、ヘイト、アレルギー、小学生、レトリバー。思わせぶりなアイテムが並べられて、タイトルは、アンフェア、国。
     左腕の動かない身体で派手なアクションはできないのだが、相変わらず無鉄砲な雪平は事件を追って韓国に渡る。このシリーズ、第1作は『推理小説』という題だが、推理小説や探偵小説というより、警察小説。しかもますます警察あぶれもの小説になっていく。

     前3作よりも厚い本で、描写も丁寧になってきたか。ただやはり映像的な場面だなと思うところは多々ある。主人公たちがどうなったか最後まで書き切らないまま終わらせて次に続くのは、前にもやっていたことだが、およそ単独の小説の技ではなく、次回に気を持たせる連続ドラマのヒキである。

  • ‹内容紹介より›
    外務省職員が犠牲となった轢き逃げ事件。ただちに犯人として危険ドラッグ常習者が逮捕される。しかし、新宿署に異動した雪平のもとに「警察が逮捕したのは全然違う人だ」という目撃者からの電話が……。やがて事件を追う雪平と仲間に悲劇が襲いかかり、真相を暴くため、彼女は海を渡る。ベストセラーシリーズ、最新作!
    ――――
    チーム雪平もそれぞれに異動し、林堂と雪平は警視庁から離れることに。
    新宿署に異動した雪平でしたが、美央とのLINEを行うためスマホを購入しに行ったドコモショップの店員から、思いがけない目撃情報を得、独自に捜査をすることに。
    事件の捜査に「チーム雪平」の面々を巻き込みたくない、と考えて行動する雪平に対して林堂は批判的。
    そして久しぶりのチーム雪平で集合した飲み会の直後、林堂が轢き逃げに遭い、危篤の状態に。

    真相を探るべく、「仮想敵国」である韓国に単身渡る雪平。
    そこでは、韓国の人気政治家の出自をめぐる、日本外務省の「切り札」をめぐる駆け引きがありました。

    ラストに向けての展開は少し早くて強引な印象がありましたが、「刑事・雪平夏見」の世界観の力で違和感なく読み切ることができました。「家族」のあり方を考えさせられる場面もありつつ、深刻な暗さはない、とてもいい作品でした。

    娘・美央との関係性もゆるやかに改善しているようにも見受けられますし、ラストでは安藤から衝撃の告白が。
    続きが気になり、文庫化を待たずに単行本を読みたくなります。

  • 刑事雪平シリーズ第5弾。
    怪我していても雪平は雪平だった!(笑)
    チーム雪平好きです。
    知らせを受けた雪平と安藤の反応がとてもらしくて良かった。平岡の怒りが普通だけども。
    ラスト!なぜそこで終わるのかー!!!!

  • 2018.2.2読了

  • 刑事・雪平夏見シリーズ第5作品目。実は、第1と第2しか読んでないことに気がついたのは読み始めてからそして安藤が普通に生きててうれしかった。どうやら記憶がドラマともごっちゃになってた。

    雪平は篠原涼子さんで安藤は瑛太くんで頭のなかで映像が出てきた。ご都合主義展開が多少あったが面白くて気にならずどんどん進んだ。

    本を手に取った時に、本の中ほどに黒いページが挟まってて写真かなと最初に見ようとしちゃったけどあれは我慢して見なくて良かったです。こういう仕掛けしてくる文庫初めて出会いました。

    で、最後のあれ。つづくってことですよね?

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