- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309416182
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
なんてことないどころか若干胸クソ悪いストーリーなんだけど、ひとつひとつの短いシーンがめちゃくちゃ刺さる。
日常の描写が、肌にくっついてくるみたいに馴染むんだよなぁ。
顔面一目惚れ&待たされる恋愛したことのある人には毒薬になる本。 -
増補新版で再読しました。
面白かったです。とてももやもやします。
旧版→映画→増補新版と接してきたのですが、ずっとヒリヒリしました。
運命だ、と思った相手がふたり。同じ顔で。
登場人物たちのあれこれと共に風景が執拗とも言えるほどに描かれていて、人は視覚で生きている、ということを感じました。
朝子が一目惚れするシーンも、麦のときも亮平のときも一度に全身を見ているし。
でも朝子の友人の春代は、麦と亮平は同じ系統だけどそんなに似ていない、と言ってるので、好きだから似て見えるのかなと思ったりします。
消えていた麦が朝子の前に現れてからはもう怖かったです。そっちに行ってはダメだ、と思いながらも、でもきちんとお別れも出来ず、ずっと会いたかった人が迎えに来たら行ってしまうことあるのかも…と思いました。
わたしは朝子は責められないです。責められるほど、健全な恋愛はしてないです。
亮平はいいやつだ…朝子と亮平、溝を抱えたままふたりで生きていくんだろうなと思いました。
増補新版で増えた部分はよくわからなかったです。。
人を好きになるのは、端から見るとこんなに訳がわからないことなのだ、と思います。
朝子は心に正直に行動してますが、理解されることではないです…怖いけれどリアルでした。
映画を観てからなので、春代は完全に伊藤沙莉さんでした。ぴったり過ぎです。
東出昌大さんは、麦と亮平だったら麦だと思います。亮平の空気ではありません。
朝子の唐田えりかさんはこちらで初めて拝見したのですが、どこか得体の知れないところが朝子でした。でも、あれから他の作品で見ても、彼女は深いところでは何を考えてるんだろう?と思います。
映画はすごく風景が綺麗で好きでした。また観たいです。 -
たんたんと凶悪
小説としての完成度は恐ろしいほどに高い。だからこその読んでしまった後悔。なぜ手に取ってしまったのか。寝たら、覚めたらでいいんだよ基本は! -
私の苦手な文章表現だったため、途中から流し読みに切り替え。セリフ読み+αで完読。
綺麗な文章を好む自分としては、とにかく読み辛かった、、。
同じ顔の男性が2人いて〜ってお話。
(自分用メモ) -
登場人物が多くて、私は読みにくかったです。朝子もなんかよく分からないし終わり方も納得いかなかった…
-
再読した後の感想です。
これは好み分かれる作品だと思いますがわたしは好きです。
読んでる最中感性がキラキラして日常も輝いていました!
小説自体は初めて読んだ時にその展開に戸惑いを隠せなかったし、ラストに向かうにつれて得体の知れないザワザワに襲われて読み進めるのが怖かったです。
でも2回目に読む時は内容がわかってるからかすんなり読めました。
解説の方のお話もすんなりきました!
漫画小説も本編とリンクしてて良かったです!
初めて読む人には戸惑いを隠せないと思うけど好きな人は好きな小説だと思います! -
映画を見て、展開と主人公の言動に納得いかなすぎて気になって原作小説を買った。ストーリー進行には不要とも思える描写・ノイズが多くて読みづらい。かなり時間をかけて読了。唐田えりかちゃんと東出くんの怪演のせいか、映画版のほうが底知れぬ怖さがあった。
わからないのは文章スタイルのせいなのかわたし自身にヒリつくような恋の経験がないせいなのか。心にずっとひっかかる作品ではあります。 -
小説内の時間の流れがとにかく早い。ラストはなるほどなぁという感じだったけれど、主人公の感情の揺れや考え方もあまり理解できなかった。亮平も麦もなんだか可哀相というか。。