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- 本 ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309416267
感想・レビュー・書評
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26歳までに四段に上がらねば退会という日本将棋連盟の奨励会の年齢規定でプロ棋士になれなかった瀬川晶司が、10年近いサラリーマン生活を経てプロ入りするまでを描いたドキュメンタリー。プロに勝てるほど強いというだけではプロにはなれず、そのために多くの人たちが奔走し、瀬川を支え、なんとか設けてくれた編入試験の六番勝負で瀬川が応えたというのがわかる。本筋とは離れるが、発見だったは棋士の給料の原資のほとんどが新聞各紙が拠出しているタイトル戦のスポンサー料ということ。新聞社は拠出額に見合うリターンを得られているのだろうか。
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瀬川晶司をめぐるドラマでもあるし、平成将棋史でもあるし、「S」という名のプロジェクト完遂事例としても読める。日本将棋連盟の不完全な組織改革レポートでもあるかもしれない。抑えた筆致が多様な読み方を可能にしている。
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『奇跡の六番勝負――サラリーマンがプロ棋士になった日』
著者:古田 靖(1969-)
【版元】
レーベル:河出文庫 ふ17-1● 260ページ
ISBN:978-4-309-41626-7 ● Cコード:0195
発売日:2018.08.07(予定)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309416267/
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