奇跡の六番勝負: サラリーマンがプロ棋士になった日 (河出文庫 ふ 17-1)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309416267

作品紹介・あらすじ

映画「泣き虫しょったんの奇跡」脚本協力! 史上初、サラリーマンからプロ棋士になった瀬川晶司の奇跡に迫る感動のノンフィクション

感想・レビュー・書評

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  • 26歳までに四段に上がらねば退会という日本将棋連盟の奨励会の年齢規定でプロ棋士になれなかった瀬川晶司が、10年近いサラリーマン生活を経てプロ入りするまでを描いたドキュメンタリー。プロに勝てるほど強いというだけではプロにはなれず、そのために多くの人たちが奔走し、瀬川を支え、なんとか設けてくれた編入試験の六番勝負で瀬川が応えたというのがわかる。本筋とは離れるが、発見だったは棋士の給料の原資のほとんどが新聞各紙が拠出しているタイトル戦のスポンサー料ということ。新聞社は拠出額に見合うリターンを得られているのだろうか。

  • 幼き頃に叶わなかった夢。仲間に支えられながら日本将棋連盟の制度を変えようと掛け合い、35歳のサラリーマンがプロ棋士という夢を叶えたノンフィクション

    古い制度を変えようと思い立ち上がった勇気ある行動で共感して支えてくれる仲間がこんなにいるなんて。

    その頃学生だったのでこのニュースは知りませんでした。
    奨励会というプロになる前に入るところがあったり、給料事情、女性の棋士さんはまた違う制度があるなど知らないことばかりだったので勉強になりました。

    対局の話もでてきますが
    一つの大きな組織の話だと思って読めば
    将棋をまったく知らなくても読みやすいと思います。

    ブグロク様のプレゼント企画で本をいただき
    ノンフィクションはあまり読まなかったので
    いい出会いをいただけました。

  • 瀬川晶司をめぐるドラマでもあるし、平成将棋史でもあるし、「S」という名のプロジェクト完遂事例としても読める。日本将棋連盟の不完全な組織改革レポートでもあるかもしれない。抑えた筆致が多様な読み方を可能にしている。

  • 『奇跡の六番勝負――サラリーマンがプロ棋士になった日』
    著者:古田 靖(1969-)

    【版元】
    レーベル:河出文庫 ふ17-1● 260ページ
    ISBN:978-4-309-41626-7 ● Cコード:0195
    発売日:2018.08.07(予定)
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309416267/

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著者プロフィール

1969年愛知県生まれ。名古屋大学工学部中退。ライター。電子雑誌トルタル編集長。1995年ライターとして活動開始。「大相撲」から「噂の真相」「大人の科学」までジャンル不問の30以上の雑誌、100冊前後の書籍・新書・電書・ムックに原稿を執筆。その他ウェブ、広告、チラシ、パンフ、占いアプリ、博物館の説明文など、文字あるあらゆる場所に出没している。著書は『アホウドリの糞でできた国』(アスペクト文庫)など。
◆独立作家同盟講演録:『文章生活20年。現役ライターが初めて教える文章のコツ講座』

「2016年 『ライター志望者が知っておくべきおカネのはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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