法水麟太郎全短篇 (河出文庫)

著者 :
制作 : 日下三蔵 
  • 河出書房新社
3.13
  • (0)
  • (1)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 73
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309416724

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 危うく挫けそうになった一冊。知識不足もあり、名詞がわからなかったり時代背景も曖昧で、さらに少し独特な漢字の使い方がされていて難読でした。なんだか読むことに必死で内容が印象にのこらなかった。

  • 『黒死館殺人事件』を何回読みだしても必ず途中で挫折してしまうので、短編集なら読めるのじゃないかとトライした。読み終えた~。読み終えたけど内容はサッパリ分からなかった(笑)。
    探偵役の法水が天才すぎて謎を解明されても理解出来ない。そしておびただしい数のルビ。誰か、この著者の作品を現代語訳してくれないだろうか?(^-^)
    まあ、それもこれも私の理解力不足なだけで、じっくり吟味して読めれば多分傑作なのだろう。「聖アレキセイ寺院の惨劇」の動機には驚かされたし、取り敢えずこの奇書が読めて良かった。

  • 『黒死館殺人事件』でおなじみ名探偵(元捜査局長、現刑事弁護士)法水麟太郎(のりみずりんたろう)が活躍する短編を年代順(昭和8~12年)にすべて収録。

    衒学的なのは相変わらずで、そこはあまり気にしないのだけど、謎が解けてもいまいちスッキリしないのがどうもいただけない。殺人現場の道具立て、設定はとても豪奢で興味をそそられるのだけど、探偵役の法水の超人的頭脳に凡人の読者は追いつけないので、推理の経過にスリルが感じられず、結論だけ聞かされることになるから、一緒に謎解きする楽しみがないのが不満なのかもしれない。法水先生のご高説を拝聴するだけでは、目からウロコのカタルシスもなく。

    「夢殿殺人事件」を例にとるとそもそも、殺人に使われた「玉幡」というものの形状がわからないので(自分の無学を晒してるだけかもしれないごめんなさい)、なるほどそんなトリックが!となれないし、そのような驚異的なトリックを編み出す犯人は当然、法水に匹敵する博識と頭脳の持ち主でなくてはならないはずなのに、そうでもないことが大半だし、動機も弱い。当時の流行だと思うけどフロイトを引っ張り出して来たり、心理試験めいたことをして犯罪心理を分析するのも個人的にあまり説得力を感じず。

    とはいえやっぱりその豪奢な設定を楽しむのが法水麟太郎ものの醍醐味ではある。寺院や教会、あやしげな研究施設はもとより、「潜航艇「鷹の城」」では潜水艦で起こった殺人をニーベルンゲンの伝説になぞらえたり、「オフェリヤ殺し」は当然ハムレットの舞台上での殺人劇、「人魚謎お岩殺し」は乱歩的な孤島で生まれたシャム双生児と旅芸人一座の秘密など猟奇味満載、それなりに面白く読めました。

    ※収録
    後光殺人事件/聖アレキセイ寺院の惨劇/夢殿殺人事件/失楽園殺人事件/オフェリヤ殺し/潜航艇「鷹の城」/人魚謎お岩殺し/国なき人々

  • 法水麟太郎ものの短編が1冊に。
    ひとくちに『法水麟太郎もの』といっても、冒険小説風のものから、正統派の探偵小説まで、バリエーションに富んでいる。『黒死館殺人事件』のイメージだけで読み進めていると意外だった。そもそも小栗虫太郎は冒険小説も書いていて、そういう部分が少し顔を出しているのだろうか。
    巻末の解説によるとエッセイも文庫になるらしい。手軽に入手可能な小栗虫太郎の本が『黒死館』だけだった頃を考えると、隔世の感がある。河出文庫には足を向けて寝られないと思っているが、同じようなことを感じているのは私だけではないだろうw

  • 法水麟太郎モノの短編を発表順に収録(残りの長編2編、黒死館と二十世紀鉄仮面は既刊アリ)。
    年代順に並べて読んでいくとやはり後半の作品になるに従って描写が読みやすくはなっていってるなぁという印象。(当時流行の秘境冒険モノテイストも入ってきて大衆小説色も強くなってくるからかもしれませんが)
    しかしそれにしても、ページを繰る度に迸る法水の衒学趣味には翻弄されるし、肝心の事件のトリック部分は頭の中に「???」が飛び交ってしまうのですが(笑)、だがそこが良い。その翻弄される感覚含めての虫太郎テイストなので、存分に堪能いたしました。

    後光殺人事件、聖アレキセイ寺院の惨劇、夢殿殺人事件、失楽園殺人事件、オフェリヤ殺し、潜航艇「鷹の城」、人魚謎お岩殺し

  • 2019/05/08読了

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1901年、東京生まれ。推理小説作家、秘境冒険作家。京華中学校卒。33年、『完全犯罪』でデビュー。雑誌「新青年」「オール讀物」等を舞台に活躍。著書に『黒死館殺人事件』『人外魔境』他多数。1946年没。

「2019年 『法水麟太郎全短篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

法水麟太郎全短篇 (河出文庫)のその他の作品

法水麟太郎全短篇 (河出文庫) Kindle版 法水麟太郎全短篇 (河出文庫) 小栗虫太郎

小栗虫太郎の作品

法水麟太郎全短篇 (河出文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする