被差別部落とは何か (河出文庫 き 13-1)

著者 :
  • 河出書房新社
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 58
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309416854

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 歴史を俯瞰して見ると、価値観という偏りが時に恐ろしい結果を生み出すことに、戦慄する。

    冒頭の「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」がとても分かりやすく書かれている。
    穢多の「ケガレ」とは何か。
    歴史的に見ると肉食は決して神の嫌うところではなく、我々にとっても当然の行いである。
    では、差別を受けるべき職種とは一体何か。
    そうした仕事は必要があって興るものではないか。

    とまあ、偉そうに道徳心を語るつもりはない。

    形を変えて、「我らが正しき価値観」はそこらじゅうに転がっている。
    知らないことを恥じることが第一歩なのだと思う。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1871年徳島生まれ。近代の歴史学者、文学博士。考古学、民俗学も取り入れ、学問研究を進めた。被差別部落研究の先駆者でもある。著書に『賤民とは何か』『被差別部落とは何か』『先住民と差別』等。1939年没。

「2019年 『被差別部落とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

喜田貞吉の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンデシュ・ハン...
ミヒャエル・エン...
劉 慈欣
村田 沙耶香
マルクス アウレ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×