くらげが眠るまで (河出文庫 き 7-10)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 241
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309417189

感想・レビュー・書評

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  • 木皿泉さんの初期作品。

    1998年~1999年にスカパーで放映されたドラマのシナリオが20年の月日を経て河出文庫で出版される。

    イッセー尾形さんと永作博美さんが歳の離れた夫婦を演じた。
    舞台となる場所はふたりの家のリビングのみのワンシチュエーションコメディ。
    主にふたりの会話の妙で笑わせ、ほっこり、胸がぽ、ぽ、ぽ、とあたたかくなる。

    解説は女優で本も出している美村里江さん。
    自身は女優デビュー前から熱心な木皿ファンで、デビューしてからも「いつか木皿作品に参加すること」を目標にしていたそう。
    しっかりと分析された解説を書かれている。

    ネタバレになるから書かないが、第十二話の妻が夫に送ったメモがいい。
    理想の夫婦だわ~。

    • やまさん
      5552さん
      こんばんは。
      いいね!有難う御座います。
      吉原裏同心シリーズは、今回で32作目になります。
      佐伯泰英さんの本は、最初に...
      5552さん
      こんばんは。
      いいね!有難う御座います。
      吉原裏同心シリーズは、今回で32作目になります。
      佐伯泰英さんの本は、最初に「居眠り磐音江戸双紙」を読んでから「鎌倉河岸捕物控」を除いて全ての作品を読んでいます。
      佐伯さんには、感謝をしています。
      居眠り磐音が出てからは、他の時代小説も字が大きくなってきましたし、多くの作家が書くようになりました。
      一時は、時代小説ブームが到来したと言われ、書店に行くと一番いい所に時代小説が並んでいました。
      わたしも、大活字本だけでなく文庫本も読めるようになりました。
      本当に感謝しています。

      やま
      2019/12/07
    • 5552さん
      やまさん
      こんばんは♪
      いいね!とコメントありがとうございます。

      佐伯さんはお名前だけ存じ上げています。
      ずっと前に新聞で作者の...
      やまさん
      こんばんは♪
      いいね!とコメントありがとうございます。

      佐伯さんはお名前だけ存じ上げています。
      ずっと前に新聞で作者のお顔と一緒に新刊の広告が載っていました。
      吉原裏同心シリーズは32冊目にもなるのですね。
      それだけ続けられる発想力と体力って並外れていますよ。
      時代小説は長く続くものが多いですけど。

      昔の、、、昭和の時代の文庫本は字が小さいものが多いですよね。
      字が大きくなって楽しめる方が増えるのはいいことだと思います。



      2019/12/07
  • イッセー尾形さんと永作博美さんが演じる、木皿ドラマのシナリオ本。
    演技派俳優の二人芝居、しかもシナリオは木皿泉、とくれば面白いに決まってる。

    10歳以上も年上なのにちょっと頼りないバツイチ夫・ノブ君としっかり者のオクサン・杳子。
    出町家のリビングダイニングで日々繰り広げられる、夫婦のコミカルなやり取りがとても心地よい。
    夫婦の日常会話にクスッとなったりニンマリしたり。
    分が悪くなるとペットのクラゲにグチるノブ君も可愛い。
    時折口喧嘩もするけれど(優勢はもちろん杳子さん)、とっても仲良しの二人が読み手を笑顔にしてくれる。
    ドラマ全体のゆるくてほわーんとした雰囲気が、水中をぷかぷか漂うクラゲのよう。
    木皿作品やっぱり好きだな、と改めて思った。

    『あとがき』で木皿さんが幸せについて書いておられる。
    「スロットルマシンのように、全部そろわなければ幸せになれないなんてウソである。人から見て欠けているものがあったとしても、私たちは幸せになれる。またまた無理しちゃって、と言いたい人は言えばいい。だって本当のことだから」
    これだから木皿作品は止められない。

    「どんな状況でも人は幸せになれるということを証明するために、私たちは、これからも同じようなことを書きつづけると思う」
    『あとがき』をこう締めくくった木皿さん。
    私も読みつづけると思う。

  • 木皿泉さんのドラマは好きです。
    イッセー尾形さんと永作博美さんが夫婦役のワンシチュエーションドラマ「くらげが眠るまで」、とても観たくなりました。
    シナリオだけでも面白くてじんわりくるのに、このおふたりの空気ではどうなってるのか…気になります。
    おかしみと寂しさと、でもやっぱり誰かといるのいいのかもな、となる空気が好きでした。クラゲも良いです。

  • くらげのような夫婦の生活の一場面。木皿泉の優しい幸福感に溢れている。

  • バツイチ年上のノブ君としっかり者のオクサン、ある年の差夫婦の会話で構成されたシナリオ。
    時にはコントのように時にはシリアスに、結局最後は妻が怒る夫婦の流れはお約束w
    オクサンの「ノブ君は、私にとって 唯一の贅沢であり、趣味だから」の趣味の部分は何となくわかる気がするな。だいたいわかってるつもりの相手でも、たまに驚く習慣や行動の発見があってまだまだ観察がやめられない。
    「どんな状況でも人は幸せになれるということを証明するために、これからも書きつづける」という木皿さんの言葉は、日々に立ち向かう勇気を与えてくれる。

  • 軽妙な会話劇の脚本。
    くすっと思わず笑ってしまう。夫婦の会話。

  • 同名ドラマのシナリオブック。
    掌編『ノブ君の日記』『杳子さんの日記』収録。

    ドラマを知らないので軽い気持ちで読み進めていたのだが、気づけば年の差夫婦のちょっとおかしな、あたたかい日常に引き込まれていた。
    シナリオは映像作品になってようやく完成だと思うが、掌編は文章だけで完成形ということもあり、これを読むためにこの本は存在しているのだと思った。それくらい、この掌編が愛おしい。

  • じわーっと。
    あったかい夫婦二人のやりとり。
    年下奥さんの方がどーんと構えた感じで、バツイチ年上夫のおたおたする愛がかわいい。
    お義母さんもいい。
    最後泣きそうになる。

  • バツイチ夫と一回り下の妻のヘンテコほんわかな会話のお話

    というか、イッセー尾形と永作博美によるシチュエーション・コメディドラマの脚本
    木皿泉の初期作品で「すいか」より前というのは驚き
    昔からアノ木皿泉テイストは変わらないんだなぁ
    新作だと言われても違和感はない


    沓子さんの性格というか、物事を深刻にさせない持って行き方がいいな
    元妻との思い出を勘違いするところの落とし所とか
    信之が仕事を持ち帰って一人で夜にしてた事のすれ違い会話とか
    沓子さんがお見合いで振り袖着てるところとか

    あと、信之のお姉さんが訪ねてきたときの真相もいいなぁ
    滅亡するする日に誰と一緒にいたいかとういうね
    今の僕は誰だろうね?
    なんか、結局一人で過ごしてる気がしないでもないけど……

    そして一番いいのが、沓子さんの手紙ね

    ほんと、こんな夫婦になりたかったなぁ……


    解説のミムラもよい
    富士ファミリーに出てたけど、そんな昔から木皿泉のファンだったんだなぁ

    もう連続ドラマの脚本は書かないんだろうか?
    単発ドラマでもいいから木皿泉脚本のドラマ見たいなぁ

  • ほぼ二人の会話だけ。
    ドタバタしながらも、二人の心情が少しづつ明かされ、二人の絆を強めていく。
    お互いに分かっていない部分を残しながら、お互いを見つめ、頼り頼られ、一緒に生きていく。

    映像は見ていないので、ぜひ見たい。

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著者プロフィール

夫婦脚本家。ドラマ「すいか」で向田邦子賞、「Q10」「しあわせのカタチ~脚本家・木皿泉 創作の“世界”」で2年連続ギャラクシー賞優秀賞。他に「野ブタ。をプロデュース」等。著書『二度寝で番茶』など。

「2020年 『さざなみのよる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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