論語物語 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309417769

感想・レビュー・書評

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  • 道というのは、有って無いような物なのですね。
    基本的にどのお話も、謙譲の徳が根本にある。
    先生に認められるような生き方をするのは非常に難しそうです。認められた門人は、顔回と子路のみ。
    いつでもなにか自己決定をするときに、丁寧に考えることが必要。そして、それを楽しむこと。

  • 弟子との日々と、孔子自身のこと。
    優しく、残酷で、愚かで、人間の物語

  • 最初のうちは良い話が多いと感じていたが、途中から当たり前の話、その後は爺さんの言い訳話が多いと感じた。
    人の生き死にの話は感慨深く感じたが。。
    総じて昭和の世界観を感じました。
    ちょっと疲れました

  • オーディオブックで聴取。論語の内容がわかりやすく物語形式で語られており、オーディオブックで聞くことに適していた。苦もなく何度も聞けるので、論語に触れたいなと思ったときに車の移動時間などを利用してさっと聞けるので重宝する。

  • 書店でピンと来て、手に取ってみたが、素晴らしい本だった。
    論語をもとに下村湖人さんが、紡いだ小説。
    次郎物語は知っていたが、論語物語は、その存在さえ知らなかった。
    孔子は聖人で、私たちの理解など遥かに超えた存在だと思う。
    今のようにスマホや、インターネットが存在する現代には生まれることのない人間だ。
    私は、統合失調症で、病苦を重ねてきただけの人間だ。
    病気故か、私の非才故か、不遇をかこっている。
    けれど、私にも道を志すことは出来、成功は出来ずとも、成長は出来る。
    迷い多き人生ではあるが、孔子の、「天を信じ、己を信じて、正しい道を歩いて入れば、道は必ず開ける」、という言葉を拠り所に、これからの人生を歩んでいきたいと思う。

  • 泣いた。電車の中で大変だった。名著。

  • 2021/1/29読了。いやあ、面白かったです。
    宮城谷昌光氏の『孔丘』から始まり当下村湖人作の
    『論語物語』に引き継がれました。論語なんて!
    ましてや孔子なんて知らない。とそのとっつきの悪さに躊躇したが、今回の入り方は正解だった。
    今から80年以上前に書かれた作品だなんて、全く色褪せていない。孔子先生と個性豊かな弟子一人一人の性格に合わせ巧みな問答は素晴らしい。 
    まだまだうわべだけたがが、再読してもいいししばらく他の作品も読んでみたい。
    ちなみに、高橋源一郎『論語教室』を次にチャレンジ。

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著者プロフィール

1884年佐賀県生まれ。作家、社会教育家。1955年没。主著に『次郎物語』『教育的反省』ほか多数。

「2020年 『青年の思索のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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