絶対惨酷博覧会: 都筑道夫短篇コレクション (河出文庫)

  • 河出書房新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309418193

感想・レビュー・書評

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  • なんとも禍々しいタイトル……なのですが。案外と読み口はコミカルでライトな短編集です。ブラックではあるのだけれど、あまり殺伐とした感じはしないなあ。むしろ小気味よく愉快な印象。
    お気に入りは「花束は大きく」。物語の流れが実に素敵でした。ラストの情景、そしてこの後どうなるのかが意味深なまま終わっているところも余韻が深くて印象的です。
    「死体にも足がある」はひたすらに愉快、と言ってしまうのは不謹慎か? でも愉快としか言いようがないんですよねえ。まさかラストがこんな風になっちゃうだなんて!
    「不法監禁」はどきどきさせられっぱなしの読み心地。とっても皮肉なラストだけれど。まあたしかに恐ろしいと思っちゃいますよね。

  • 未読のものを読めたのは嬉しいが、付録の既読のが面白い。

  • 律儀な殺し屋、凄腕の諜報員、歩く死体、不法監禁からの脱出劇、ゆすりの肩がわり屋……小粋で洒落た犯罪小説の数々。入手困難な文庫初収録作品を中心におくる、都筑道夫短篇傑作選。(アマゾン紹介文)

    よくもまぁこれだけ思いつくもんだと、そのアイデアに感心する。
    するんだけど、じゃあ面白いかっていうと…。もう一作、短編集を読んでみたいかな。

  • 続刊待ってます!

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著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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