たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 146
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309418858

感想・レビュー・書評

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  • 祝復刊

    旧版
    たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 :樋口 一葉,松浦 理英子,藤沢 周,阿部 和重,井辻 朱美,篠原 一 | 河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784309407319/

  • 面白いとは、思った。そんで、この書き方が樋口さんなのかあ、とも思った。訳されていても、こんな堅いんだなあ。って。でも…まだ、私には早かったらしい。「面白いなあ」から→「眠たいなあ」にいつの間にか変わってしまっていて…笑。リベンジしたいです。

  • ジャケ買い。樋口一葉読みたかった。
    訳本だから、どこまで原作のニュアンスが生きているか分からないけど、どの作品も良かった。
    以下、ネタバレ含む。




    「たけくらべ」
    とりあえず文学史で覚えるとしたら、これ。
    あと『ガラスの仮面』でストーリー覚えた。
    美登利という女の子の、正太に対する気持ちと、信如に対する気持ちが、うまく書き分けられていて、どこか“持てる者”としての傲慢が似合う。
    エンディングに花を持ってくる、映像的な清々しさというか、寂しさも良かった。

    「やみ夜」
    うらぶれた屋敷の主、お蘭が、いつの時点から直次郎を使おうと思っていたかで、印象が変わる。
    何をテーマにして良いか難しい作品だけど、不幸であって当然と感じている直次郎が、お蘭のために命をかけ、でも仕損じる所に意味があるような気がする。

    他、「うもれ木」「わかれ道」。

  • 訳者後付けでも解説されているように、一葉の作品には句点、段落があまり見られない。もちろん当時はカギ括弧のような様式も主流ではなかったのだろうが、21世紀の我々が馴染んだ文体ではない。

    しかし、訳者の努力の賜物なのだろう。非常に読みやすかった。「たけくらべ」はロマンスともジューブナイルとも分類できない複雑さがあり、充分に面白い。

    「たけくらべ」以外の短編たちもよい。「うもれ木」なんかは私の好みだった。恋愛:人間的成長=8:2くらいの混ぜ具合。当時の主流だっただけなのか、一葉が個人的に恋愛を関心事としていたのかはわからないのだが、何はともあれ良い作品だと思った。

  • 私にはきちんと内容を理解するにはまだ頭が足りないようだ。一度読み終えたものの何度か読み返す必要があると感じた。

  • 想いを届けることが怖くて、投げ捨てることしかできない。初恋の丈は変わらない。

  • 癖になる樋口一葉の文体!
    いつか原文にチャレンジするぞ。

  • 現代語訳を読んで、ようやく「たけくらべ」の物語がわかった。翻訳してくれてありがとうございます。

    訳者のあとがきも面白いから、最後まで読んでね♥

  • 原文でも読んでみたいなー

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著者プロフィール

1872年、東京に生まれる。本名なつ。92年、20歳で小説『闇桜』を発表。以降、96年に24歳で
亡くなるまで、『大つごもり』『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』などの名作を書いた。

「2016年 『漫画版【文語】たけくらべ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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