平家物語 1 (河出文庫 古典新訳コレクション)

  • 河出書房新社 (2023年10月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784309419985

感想・レビュー・書評

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  • 同じ作者とは思えない 古川日出男『平家物語 犬王の巻』/『非常出口の音楽』|Web河出(2017.09.28)
    https://web.kawade.co.jp/bungei/1583/

    『平家物語』|感想・レビュー - 読書メーター
    https://bookmeter.com/books/8315507

    古川日出男が語る、いま『平家物語』が注目される理由 「激動する時代との親和性」|Real Sound|リアルサウンド ブック(2022.05.21)
    https://realsound.jp/book/2022/05/post-1031489.html

    平家物語 1 :古川 日出男|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419985/
    (全集)
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309728797/

  • 1000年以上も昔の作品をここまで読みやすくできるのはすごいと思う。字も小さいし、難しい言葉も多いけどそれらを飛ばして読んでいけば大体の内容は理解できるし読みやすかった。感覚としては昔話を聞いてる漢字に近いかも。でも人名とか大納言・左大臣みたいな官職名とかは難しくてよくわからなかったからちょっと解説を入れてくれていたらもっと読みやすかったのかなとも思う。今は読みたい本が溜まっているけど、それらを読み終えたら2も読む予定。

  • 今年一年かけてアニメと大河ドラマを見て、厳島神社にお参りして、満を持して読み始めた。それでも平と藤原が多過ぎると感じるが、主要キャラはまずまずわかる。予習しておいてよかった。

    『平家物語』の成立過程を知らないまま書くが、後世の人たちがあのエピソードもこのエピソードも入れたい!と編集のへの字も考慮せずにぞろぞろくっつけていったようで、起承転結や展開のリズムはない。ひどく情報通なおしゃべりおじさんが全エネルギーを投じて知っていることを全部話します、みたいな感じなので、そういうものと思って毎日数章ずつ、のんびり読んだ。

    男の人が良く泣き、お坊さんが強訴をやる。平安時代を感じる。平重盛が、きっと平家は滅亡するから自分の死後お弔いしてもらえるように、と中国のお寺に寄進するエピソードがおもしろかった。そして皇族が自分に敬語を使うのも、毎回「おっ」となる。いつもじゃないんだよ。まだ法則性がわからない。

    • kaonioさん
      なつめさんのおっしゃるとおりで、自分に敬語を使う後白河法皇の台詞に思わずクスッとしてしまうのだけれど、原文もあんななんだろうか。
      古川日出男...
      なつめさんのおっしゃるとおりで、自分に敬語を使う後白河法皇の台詞に思わずクスッとしてしまうのだけれど、原文もあんななんだろうか。
      古川日出男さんの創作とも思えないのでやっぱりそうなんだろうな。
      2023/12/18
    • なつめさん
      kaonioさん
      古典の現代語訳で、セルフ敬語に出会ったことがなかった気がします。古川訳だとユーモラスに感じますね。ほかの訳だとどうなんで...
      kaonioさん
      古典の現代語訳で、セルフ敬語に出会ったことがなかった気がします。古川訳だとユーモラスに感じますね。ほかの訳だとどうなんでしょうね。
      2023/12/18
    • kaonioさん
      そうか、この古川訳ならでは、かな。
      ありがとうございます。
      そうか、この古川訳ならでは、かな。
      ありがとうございます。
      2023/12/18
  • 予想以上に面白い。もともと語り物だった平家物語、訳も語り口調で、読みやすいけど時代物として違和感がない言葉使いで上手いなと思う。あえて言えば、予備知識がない人向けに少し脚注があってもいい気がする。巻末に平氏の系図があるのは良かった。
    この巻ではまだ源氏はほとんど出てこない。清盛をはじめとする平氏一門と、後白河法皇や朝廷の人々、僧侶たちのゴタゴタが語られるが、特に藤原成親・成経親子が印象に残っている。2巻以降も楽しみ。

  • 学生時代、部分的にしか読んでいなかった『平家物語』を通読したくなって読み始める。琵琶法師による語り物であったことに則り読者に語りかけてくるように書かれた文体は癖が強いけど癖になる。原文と照らし合わせるとわかるけど著者の前語り通り原文を本当にそのまんま訳されているのがすごい。1巻目は清盛の長男・重盛が没し、後白河法皇が鳥羽殿に幽閉されるまで。冒頭の「祇園精舎」で初っぱなからボロクソな書かれ方をしている清盛ですが(確かに手に入れた権力で己の欲しいまま一族を盛り立てた人でもありますが)後白河法皇の方も割りと…。

  • 平家物語の最高傑作。圧倒的な語りと有無を言わせぬ現代語訳。古川日出夫の作品にして、古川日出夫がひとりの法師となったとしか言えぬ幽明の狭間に浮かび上がったとしか思えぬ世界。すべてが血と肉になり、琵琶法師も乗り移っていたに違いない。

  • おもしろい。近くの場所が舞台になってるのも興味深い。
    古文の時間でしか読んでなかった。もっと早く読めばよかった。
    でもこれを読めるのは訳がよいからだと思う。現代語とはいっても理解するにはもう一段階解説が必要だけれど。
    オーディオブック化を望む。美輪明宏さんに読んでほしいです。

  • 言わずと知れた日本の古典。ちゃんと読んだことがなかったので、正月休みを使って読もうと決心。

    他の現代語訳平家物語を読んだことがないので比べられないけど、読みやすかった。そして清盛、暴君。息子重盛が生きてたときは重盛が清盛の暴走を止めたりして何とかなってたけど、重盛がなくなって止められなくなっちゃったんだね。清盛にいろいろやられた人々の悲しみが切なかった。

    というように、清盛が圧倒的暴君として悪く書かれてることも初めて知りました。続きが楽しみ。

  • 2023年10月7日購入。

  • 数々の逸話がそこかしこに散りばめられていて、バージョンアップ?が頻繁に行われていた事がわかる。

  • p.2023/10/8

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著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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