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- Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309420097
作品紹介・あらすじ
会社のエリートとして、組合のリーダーとして、また家庭人として、日々を真摯に生きる"私"がめぐりあった愛。一方、時代は高度成長期に入り、組合と経営の関係は緊迫して行く…。戦後という変化の時代を背景に、愛を凝視し、志の可能性を深く問いつめた高橋文学の金字塔。
感想・レビュー・書評
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生々しい人間の生を描きながら、弱きを助く組合活動を描く。自戒のできない人間が、弱者の集合体である組合をリードできるのか。その建て前と表裏する弱さが小説の醸す葛藤である。
よく先生である前に人間である、というような表現があるが、これらは完全に間違いである。人間組織を代表する役目についた役職者が、それ以前の生々しい人間である事を優先したいなら、直ぐにでも、その役をおりるべきだ。そして組織におけるルールは、そのような事を規定しておくべきである。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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