わたしだけのアイリス (河出文庫)

  • 河出書房新社 (2024年11月22日発売)
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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784309421445

感想・レビュー・書評

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  • NHK-BSドラマでTRUE COLERSのタイトルでドラマ化された作品。源さんだから、当然映像ありきで書かれたものと思う。
    フォトグラファー立花美咲の故郷、天草・崎津の色が思い出される。色を失いつつも、ライカでモノクロフィルムでシャッターを切る姿が素敵だ。

  • 素敵な物語だった

    たくさんの色の表現
    「季節ごとに薄群青、チャイナブルー、
    サファイアブルー、紺瑠璃と色を変える天草の海」

    春の天草の海の色は、「勿忘草色」

    恩師美徳先生のサイフォンで淹れたコーヒーの色は
    「ルセットブラウン」

    シェードグリーン、クロムグリーン
    セルリアンブルー、コバルトブルー、スカイブルー

    スマホ片手に、色画像確認しながら
    ドラマで見た 崎津の教会、天草の景色、
    海の色を思い出しながら読む

    確か、ドラマにはなかった場面
    色覚異常を発症した分
    人間にある代償能力に感動する教授との
    やり取りの場面も一緒に感動してしまった

    母親とのシーン
    継父とのシーンは、ドラマの時より泣けた
    終盤の天草の海のシーン
    最後のイタリアトスカーナのシーン
    ドラマで記憶した映像と絡めて読むと
    より世界観あって楽しい読書時間だった

    さすがに、トスカーナは遠いので
    天草、絶対いつか行くっ!! と思った


  • ドラマがとても素敵だったので、原作も読んでみました。ちょこちょこ設定が異なってはいたが、読みながら映像美を思いだし幸せな気持ちになった。母との再会シーンは涙が止まらない。

  • ドラマの原作。ドラマも良かったけど、やっぱり原作が世界観がより出ててよかった。源さんの他の作品も読みたくなった。

  • ドラマを見てから読了!ドラマとちょいちょい設定が異なっていたけど、原作の方がシンプルでドラマ尺のためにエピソード付け足してたんだなぁ、、どちらにせよ好き、、、。原作の方が病気になったからこそ、本当の色を心で見るようになったっていう、この物語内での海咲の終着点がはっきり伝わって来た気がする。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00664596

    色覚異常に見舞われた気鋭のカメラマン海咲は、父の死の真相をつかみ、立ち直れるのか? 作家・映画監督の著者がおくる感動の物語。
    (出版社HPより)

  • 渡辺謙さんの書評にも書かれていたけれど、色彩、写真 、絵画、料理、コーヒー、お酒、歴史…と作家さんが好きなんだろうなぁと。
    天草の人たちが温かく、でもしっかり向き合ってくれる。
    その中で、少しずつ突っ張らかって生きていた力が抜けて、受け入れて、足元見て、前を向いていく。
    丁寧に書かれていて一気読みでした。

  • 心がほっこり。幼馴染って良いな♪
    病気になっても自棄にならずに生きててくれて良かった…

  • とても素敵なお話でした。

  • 『TRUE COLORS』
    NHK BS/毎週金曜放送
    2025年1月5日から

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著者プロフィール

1961年生まれ。ホリプロに入社し、映像制作を経てフリーの演出家・脚本家に。主な映画に『東京タワー』『大停電の夜に』、ドラマに『京都人の密かな愉しみ』シリーズ、著作に『星をつかむ料理人』などがある。

「2018年 『グレースの履歴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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