- 河出書房新社 (2024年12月6日発売)
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感想 : 2件
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784309421568
感想・レビュー・書評
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「かけ湯くん」の文庫版を買う為に立ち寄った書店の河出文庫コーナーに「かけ湯くん」の隣に並べてあった一冊の文庫。
“オシャレ”な表紙絵とは不似合いな題名と著者名。
題名は「盗まれた脳髄 」(副題 帆村荘六のトンデモ大推理)
著者は海野十三。
この海野十三という著者名にひどく惹かれた。
というのも、子供の頃 マッドサイエンティストによって四肢を切断され、肉体を縮小された男が特殊な義手と義足を使って復讐するという本を読んだ事があり、その著者が海野十三だった訳で その本の題名や細かい内容は殆ど覚えていないのだが、海野十三の名前だけは しっかりと記憶に残った。
後に海野十三が「日本SFの始祖の一人」である事を知ったが、そこから海野作品を読み漁った訳でもなくNHKのラジオドラマで放送された「生きている腸」の原作を読んだくらいだった。
そんな海野十三の小説が目の前にある。
手に取りパラパラとページをめくる。
レトロな科学(SF)ミステリーなんて こちらの興味をチクチクと刺激する。
でも買わなくてもいいなと思いながらも、その文庫が何故か気になって仕方ない。
手に取り、ページをめくり、棚に戻す。
そんな行動を何度か繰り返し意を決して購入(勿論「かけ湯くん」もちゃんと購入)。
本書は
•赤耀館事件の真相
•爬虫館事件
•盗まれた脳髄
•俘囚
•人間灰
•匂いの交叉点
•「探偵作家コンクール」より
•断層顔
•科学探偵帆村(筒井康隆)
•振動魔
•編者解説
を収録した“名”探偵 帆村荘六の短編を抜粋した傑作集。
2024年の12月に買って 読了するまで かなりの日数を要した。
話によってはサクサク読めるものもあれば冒頭から“スッ”と入っていけないものもあり読むのに手間取った。
発表されたのが1930年代という事もあり、物語の流れや陰惨な場面も あっさりしている。
まあ此方は今風の描写に慣れてしまっているから仕方ない。
じゃあ、面白くないのか?
と、いう訳でもない。
ハッキリ言って面白い。
何が面白いのか?
それは副題にもある主人公 帆村荘六のトンデモ大推理!!
例えば、明智小五郎や金田一耕助なら、何故事件は起きたのか?、犯人の動機や心理 境遇、トリック等を事細かく説明するが、帆村荘六の場合は「これはこういう事でこうだったんです」と細かい説明が無く物語以上にあっさりしていて、さすがにミステリー小説をあまり読まない自分でも呆気に取られる。
これは大人ではなく児童向けの小説じゃないのか?と思うほど。
普通なら読むのを止めるとこだが、なんとか読めたのは次はどんなトンデモ大推理が出るのか?と、帆村荘六のトンデモ大推理が読んでいてクセになったから(笑)。
もうこれがきっかけで今では本書以外の帆村荘六(トンデモ大推理)が気になって仕方ない。
だが、新刊は全く無いし古本屋でも見つからない(電子書籍はあるけど利用してない)。
嗚呼!どこか心ある出版社が「帆村荘六全集」出さないかな〜(切実)
評価は色々と問題点はあるけど星5にした。
何故かというとそれは、「帆村荘六」だから!!(トンデモ大理由) -
本格推理小説というよりも、SF的な発想をあちこちに散りばめた、娯楽推理モノ?しかし、その娯楽性が癖になる味わいで、中々読ませる。
著者プロフィール
海野十三の作品

「地球盗難」は最近文庫で復刻されましたね。
買おうかどうか迷っています。
「地球盗難」は最近文庫で復刻されましたね。
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「のらくろ」はアニメを見たり、漫画を読んだりしなかったんですか?
「のらくろ」はアニメを見たり、漫画を読んだりしなかったんですか?
漫画も文庫の復刻版を読んだ事があります。
そうか、あれが「少年倶楽部文庫」だったんですね。
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そうか、あれが「少年倶楽部文庫」だったんですね。