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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784309421650
感想・レビュー・書評
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近松門左衛門の人気作品『女殺油地獄』の現代語訳。訳者は稀代の書き手、桜庭一樹先生。
実際に起きた事件を、見てきたかのような臨場感と流れるような名調子で再現する近松劇場。桜庭先生がどう捌くのか興味津々で読みました。
桜庭版は近松に敬意を表してか、現代文に名調子の地の文を散りばめるスタイルでした。興味深かったのは主人公与兵衛の人物設定。元々、行き詰った若者が急にキレて人を殺すという現代的な事件なのですが、少し精神医学的解釈を加えているようで、納得感が増しました。
歌舞伎や映画、ドラマなど何度も取り上げられ人気が高いのは、与兵衛に色気や愛嬌を持ち込んだ演者の魅力が所以であって、素の与兵衛にはさほど魅力はないと思うのですがいかがでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原文を何となく読んでからの桜庭訳。話として入り込めると同時に、近松のリズムも感じられてよかった。空気が読めない、親の稼ぎで遊び歩く男。それでも周りが情にほだされてしまう、不思議だ…。親子の成り立ちのせいか、いやいや、いい歳のおとななんだから、と読み手の心も揺さぶられる。臨場感にやられる山場、主人公の表情が見えるようでした。
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初め、読みにくい文体、、、と感じたが、
まるで舞台で口上をあげているかのようで、浄瑠璃または歌舞伎を観ているような気分にさせられた -
金遣いの荒い次男。
野放しにして他人に迷惑をかける可能性が少しでもあったのなら、家に縛り付けておくほうが良かっただろうに。 -
いつかは読みたいと思っていた近松門左衛門。人気作家の現代語訳ということで、ハードルも低くスラスラと読み終えた。
原作が面白いのか訳者の力量か、登場人物や当時の大阪の賑やかさが生き生きと感じられ、読後感も良かった。私は与兵衛はいまいち好きになれないが、昔からこういうキャラって人気なんだ…、と妙に感心したり。
ところで、大阪が舞台なのに、登場人物のセリフが標準語なのが気になって仕方がなかったのだが、それは原作に忠実な表現なのだろうか?
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