不思議の国のアリス (河出文庫)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 138
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309460550

感想・レビュー・書評

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  • 初読

    大昔にわーいアリスだ、とディズニーの可愛いアリスのイメージで原作を読んで
    「…………………!?なんか違う??」
    となって以来、かなぁ
    やっぱり結局わけわかんないのよねw
    やまなしおちなしいみなし、みたいな。

    テニエルの挿絵、解説も大人向きの読み応えでお得。
    「男の赤ん坊をブタに変えたところにキャロルの男の子嫌いが見て取れる。
    彼が男の子と仲良くする時は、たいていその姉妹がお目当だった」
    という、ルイスキャロルのどうしようもないロリコンぶりの解説が印象深過ぎる。

  • チョッキを着て時計を手にしたウサギが急いで走って行きます。
    よく考えれば、これはおかしなできごと。
    アリスの好奇心はいたく刺激され、ウサギの後を追い、ウサギに続いて穴に飛びこみます。
    深い深い穴に…。
    アリスの行く手には、姿を消すことのできるチェシャー猫や、おかしなことばかりしゃべりまくる帽子屋と三月ウサギ、やたら首をチョン切れと命じるハートの女王等々、おそろしげなキャラクターも出てきます。

  •  名作読書。ディズニー作品があまりにも有名なので、原作は忘れられがちなのが現状ではないだろうか。自分も今まで原作には手が伸びなかった。
     ディズニーの作品をきちんと見たことはないが、断片的に持っていた情報と原作とは大分イメージが異なっていた。原作はおどろおどろしい感じとコミカルさがないまぜになっていて、単純なファンタジーではなかった。
     作中には色々な暗示もあって大人も楽しめる。英語の言葉遊びの部分は日本語訳では再現できないが、注釈があったのがよかった。

  • 「不思議の国のアリス」を初めて読んだ、アリス初心者です。まず、思ってた話と全然違う。不思議な仲間と出会い、女王と対決したりするのかなって思っていたら、そんなことは一切起こらない。そもそも主人公アリスは、我儘で考えが足りない普通の少女だし、仲間もいないのだから無理もない。
    そして、総じて意味が分からない!出会う者は聞いてもいない生い立ちを語りだし、時間は生き物だと言う帽子屋。フラミンゴで殴るクロッケーなる謎のゲーム、関係ない証言ばかり飛び交う理不尽な裁判。肝心のアリスは思った通りの言葉がうまく口に出せず、論理の破綻したおかしな会話がひたすら続く。しまいには、これら全てが現実のアリスによる夢物語というオチ。一番分からないのは、なぜかこの本を嫌いになれない自分。まさにタイトルに相応しい不思議な話である。

  • 『アリス・オンパレード』第8弾。河出文庫版。訳者の高橋康也は東大教授にして日本英文学会、日本シェイクスピア協会会長をつとめた、この分野での権威者だった。共訳者の迪は彼の夫人。また『不思議の国のアリス』の翻訳書の中でも、権威という点では本書が依然としてNo.1であるかもしれない。それぞれのページの中に理解を助ける補足説明があり便利だ。解説も「メタフィクション」から「ナンセンス」、あるいは逆転のモチーフなど、これも丁寧かつ分りやすい。アリスを研究的な視点から読むとするならば、最適の入門書だろう。絵はテニエル。

  • 沢山の訳本を読んできた。『地下の国のアリス』も所有している。幼稚園時に舞台を観て、その不思議なストーリーに魅せられて以来アリスのファンだ。私のファンタジーの原点。ギリシア神話も好きだったけど。
    評判の河出文庫版。紙が良いのでテニエルのイラストが細部まで美しい。文庫サイズのモノクロ絵本という感じ。注釈が該当ページの下部にあるので参照しやすく、内容も丁寧で分かりやすかった。レイアウトもゆったりしていて読みやすい。子供の頃からの思い込みやごちゃごちゃしていた記憶をスッキリ整理出来てよかった。
    チェシャ猫は「チェシャー・ネコ」と表記されていた。

  • 再読。高橋さんの訳が一番言葉遊びに長けてる上に、解説もおいしい。

  • 大好きなアリスのお話をきちんと読みなおしたいと思って購入。あらためて読むと、こんなに登場人物がいたんだな~とびっくり。いかれた世界観がやっぱり素敵です。

  • もともとアリスのお話自体好きだけど、この本は特別愛しています。
    他の出版社からでているものよりずっと、絵もかわいいし、
    下に訳に関する注釈がついてて楽しいし。
    河出文庫の本気をみた気がします。
    本文だけでなく挿絵やデザインや全て含めて、1つの「作品」として完成してる。
    手にとった人にとって宝物になり得る1冊。ぜひ。
    …鏡の国のアリスもほしいところです。

  • 挿絵はジョン・テニエルに限る!

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著者プロフィール

1932年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。英文学専攻。東京大学名誉教授。国際シェイクスピア学会副会長、日本英文学会会長、日本シェイクスピア協会会長を歴任し、日英文化交流への貢献を称えられて、英国よりCBE勲章を受章。シェイクスピアおよびベケット研究の第一人者。2002年没。主要著書:『ノンセンス大全』(晶文社)、『道化の文学』(中央公論新社)、『まちがいの狂言』(白水社)、『ベケット大全』(共編著、白水社)、『橋がかり』(岩波書店)ほか。主要訳書:ベケット『ゴドーを待ちながら』(共訳)、『勝負の終わり/クラップの最後のテープ』、『しあわせな日々/芝居』、『マロウンは死ぬ』、『ベケット戯曲全集』全三巻(共訳)、『消尽したもの』(共訳)、『ワット』、『ジョイス論/プルースト論』(共訳)ノウルソン『ベケット伝』上・下(共訳、以上白水社)キャロル『不思議の国のアリス』(共訳・河出文庫)ワーグナー『ニーベルングの指環』(共訳・新書館)ほか。

「2017年 『サミュエル・ベケット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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