シャーロック・ホームズ対ドラキュラ―あるいは血まみれ伯爵の冒険 (河出文庫)

制作 : ローレン・D.エスルマン 
  • 河出書房新社
3.33
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本棚登録 : 58
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309460987

感想・レビュー・書評

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  •  ゲーム等でならともかく、ワトスン博士の記録として彼の文体で語られる「ホームズと超自然的なものとの対決」の話はとても新鮮、悪く言えば何となく慣れない感じがして、これまで読んできたホームズものとは少し違った趣を感じました。
     妻を攫われたワトスン博士が奮闘(?)する場面もあり、タイトル通り「対ドラキュラ」な場面もあり、アクション小説とまでは行かないものの、やっぱりいつものホームズとは少し違う感覚。違和感も多々覚えつつも話の流れは面白かったです。

     ただどうしてもドラキュラ伯爵に関してはブラム・ストーカーの著作という「元ネタ」がある以上、彼と最終的な決着を付けるのはシャーロック・ホームズではありません。
     物語の中では両者の間で明確な勝敗は付かないので、そういう意味ではストーカーの『ドラキュラ』も予め読んでおけば、この本の最後にホームズがヴァン・ヘルシング教授から受け取った電報で語られたことの詳細ももっと具体的に想像できたのかなとは思いました。
     今回はホームズ目当てで読み始めたので、後日機会があれば『ドラキュラ』のほうも読んでみたいと思います。

  • のっけから大否定かもしれないが、私はホームズもののパスティーシュならばロバート・J・ソウヤーの「未来からの考察」を超えるものはないと思っている…のであった。もちろん個人的意見でしかないので、「私の中で」が筆頭につくのだが。
    ホームズものは(私の中で)難しい。聖典にタイトルは出ているけどドイルが…失礼、ワトスンが発表しなかった事件の記録が出てきた!という筋立てにはほぼ興味がない。単純にキャラクターを使ったパスティーシュは、どんなに出来がよくても「作者があの人ではない」というだけで、なんとなく気持ちが失速してしまう。書きたくなる気持ちはわかるけど、どんなにトリックがよかろうが作品としては聖典ではない、以上QED…みたいなところがある。

    だからといって「わが愛しのホームズ」みたいな意外性も求めてないしなぁ(いや別にああいう妄想は一向に構わないのだけど、何も商業レベルでやらなくてもいいじゃない)(それくらいだったらどっちかが女だったという方がまだ面白い考察パスティーシュであると思う)、かといって「ホームズ=モリアーティ」みたいなのもベッタベタな方向での意外性狙いすぎててなぁ…という、言いたいことだけ言う私にとっては、このタイトルには結構飛びつくものがあった。だってVSドラキュラだよ?とんでもないホラー系か、じゃなかったら絶対ヘルシング教授とか出てくるよね!ね!!という勢いで手にとった。

    想像は後者が当たっていて、いたって真面目にドラキュラ伯爵との戦いを描いた正統派パスティーシュ。推理より冒険に比重がおかれてるっぽいところもたまらない。オチもなかなかいいんじゃないか、ということで、キワモノ的タイトルとは程遠くホームズ好きなら楽しく読める作品。ただ、絶賛ではない。実は「うん普通に面白かったよ」レベル止まりなのは、やっぱり聖典が好きだからだろうか。前述「未来からの考察」は本当に好きなんだけどなぁ。あれぞパスティーシュの真髄だとまで思ってるんですけど。(ただし万人には薦められないとも思っている。あれ、今回と正反対だ)

  • ちと伯爵があっけなかったかも。

  • ヘルシング教授と協力してドラキュラと戦うホームズ。非科学的なことが信じられずに教授と対立したり、けっこう面白かったです。

  • タイトルからすると相当な際物に感じるしこれを見た哲も何だそれみたいな目で見てたけどこれは面白かった。ホームズ者の魅力は推理よりも冒険の面白さにあると思うので、最後ドラキュラ伯爵と対決するシーンなんかページをめくる手が止まらないこと。面白かったー。

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