O嬢の物語 (河出文庫 レ 1-1)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309461052

感想・レビュー・書評

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  • 中学校のとき、初めてこの澁澤達彦さんの訳で読んだ。人間の精神の底知れぬ奥深さというか、輝くような闇をみた思いだった。
    その後、映画を観たり他の訳本も読んでみたが、この澁澤達彦さんの訳ほど気品にあふれ、妄想爆発させるものはない。
    はっきり言って、この本を読むなら、この版。後はダメ。
    表紙は扇情的だが、これは、違う気がする。

  • 倒錯した性的妄想の原型。身体的苦痛を契機にして精神世界に没頭する人間の思考を描いているため、凄惨なシーンが多々ある。よくある官能通俗小説とは一線を画している異色の作品。

  • ふくろう。

  • 官能。溶けても、いい。

  • 購入済み

  • 文学、というか実験的文芸か。あとがきで澁澤龍彦がいうようにジャン・ポーランとドミニック・オーリーとの男女合作と考えるのがしっくりくる感じ。読む前の印象としてはもっと古い年代のものかな、と思っていたけれど、1954年刊行とのことで近代ですね。エルヴィスやチャック・ベリーが台頭してきた時代の話じゃないですか。。。小説内部に独立した思想や何かがあるわけでなくて、社会的な派生そのものがこの作品の本質なのかも。

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 好きか嫌いかと問われれば、嫌いではない。ただ興奮するかと言われればあまりしないと想う。Mなワタシでも嗜好がちゃうンやなって想いました。

  • これってずっとエロ小説だと思っていたが、バタイユが賞賛していたので読んでみた。
    確かにただのエロではない。むしろ不思議な感じ。主人公の女性はとりわけ冒頭から何もしゃべらず、あらゆる妙な処遇を受容しながら、黙々としているのがシュール。
    これが女性の普遍的な感覚?なのかはけっこう疑問だ・・・

  • 店頭で買うにはためらわれる表紙。

    作中で主人公が「御主人様」に命令されるこのひとつ、
    「男の前では常に口をうっすら開いていること」(物欲しげに魅せるため?)
    が今現在女子たちの「かわいい顔」のひとつになっているという事実にビックリ。

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