チャペックの犬と猫のお話 (河出文庫 チ 1-1)

  • 河出書房新社
4.15
  • (17)
  • (12)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 138
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309461885

作品紹介・あらすじ

チェコの国民的作家で世界中でロングセラーを生み出したチャペックが贈るユーモアと愛情あふれるエッセイ。いたずらっ子のダーシェンカ、お母さん犬のイリス、気まぐれ猫のプドレンカなど、お茶目な犬と猫が大活躍。名作「ダーシェンカ」の原典が自筆のイラスト、特別アルバムつきでよみがえる!犬好きにも猫好きにも嬉しい一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『私は犬と猫を飼っていた』。ダーシェンカとプドレンカ。「ダーシェンカ」の部分は別の版で持っているけれど、この完訳版を文庫で。冒頭の何枚もの写真(特別アルバム)が、もう……たまらん!ご存じ、カレル・チャペック自身と兄ヨーゼフによる挿絵もたくさん。「猫の言い分から」が大好きです。

  • 「ダーシェンカ、あるいは子犬の生活」など8編のエッセイが収録されています。ちなみに、猫については「犬についてもう少し、それから猫について」の内の半分だけです。

    ミリンダ、イリスやダーシェンカたちの様子が、愛情たっふりに描かれています。書かれてあるとおり、人間と犬を結びつけているものは信頼と愛ですね。
    ただ、ユーモアなんでしょうが、子犬8匹中6匹を間引きとか4匹中2匹だけを生かしておくなどという表現は、気持ちのいいものではありませんでした。
    また、イリスの多くの子供たち同様、ダーシェンカももらわれていきますが、1900年代前半のチェコでは普通のことだったんでしょうかね。

  • 『ダーシェンカ』の8編を含む短編集。時代によって犬や猫の扱いが違うんだなぁと感じました。

  • 犬や猫の、なんてことのない動作の全てが愛らしく描かれている。でもたまに、客観的な目線に残酷さを感じることも…。

  • チェコの国民的作家で世界中でロングセラーを生み出したチャペックが贈るユーモアと愛情あふれるエッセイ。いたずらっ子のダーシェンカ、お母さん犬のイリス、気まぐれ猫のプドレンカなど、お茶目な犬と猫が大活躍。名作「ダーシェンカ」の原典が自筆のイラスト、特別アルバムつきでよみがえる!犬好きにも猫好きにも嬉しい一冊。

  • わたしはあまりあいませんでした…。

  • "ロボット"という言葉の名付け親として知られるチャペックが、飼っていた犬猫について語る。

    『ロボット』のようなシニカルで暗い劇を書いたとは思えないほどまったりと楽しい一冊。

  • 犬派だけど、猫も良いね。「不滅の猫について」は運命的で奇跡的な巡り合いが素晴らしいね。

  • 時代も国境も違うが犬、猫はかわいい。

  • チャペックが飼っていた犬と猫についての考察、または鋭い観察眼とどこかしら加虐的な視点から見つめた愛情表現をまとめたもの。
    チャペック兄弟による挿絵もほんっっっっとうにキュートすぎて、ニヤけていた自分がキモい。日本語訳も違和感がなくて、彼と犬や猫たちとの生活のドタバタをアイロニックな表現で綴ってあるのがそのまま伝わってくるようです。
    犬好き必読ね。

    あぁ、それにしてもかわいいよダーシェンカ。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一八九〇年、東ボヘミア(現在のチェコ)の小さな町マレー・スヴァトニョヴィツェで生まれる。十五歳頃から散文や詩の創作を発表し、プラハのカレル大学で哲学を学ぶ。一九二一年、「人民新聞」に入社。チェコ「第一共和国」時代の文壇・言論界で活躍した。著書に『ロボット』『山椒魚戦争』『ダーシェンカ』など多数。三八年、プラハで死去。兄ヨゼフは特異な画家・詩人として知られ、カレルの生涯の協力者であった。

「2020年 『ロボット RUR』 で使われていた紹介文から引用しています。」

カレル・チャペックの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×