チャペックのこいぬとこねこは愉快な仲間 (河出文庫 チ 2-1)

  • 河出書房新社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309461908

作品紹介・あらすじ

カレル・チャペックの実兄で彼のほとんどの作品に個性的な挿絵を描いたヨゼフ・チャペック。「ダーシェンカ」とともに世界中で愛読されている動物ものがたり。子どもから大人まで、誰もが楽しめるロングセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 2020年の一冊目。

    『ロボット』という言葉を作ったカレル・チャペックの実兄、ヨゼフ・チャペックの作品。
    カレルが文、ヨゼフが挿絵でいくつもの本を出しているが、この本はヨゼフが文、挿絵ともに担当。
    有名な作品『ダ-シェンカ』(未読)と共に世界中の子供達に読まれているロングセラーらしい。

    ‘こいぬとこねこが仲良しで、一緒に暮らしていた頃のお話です。二人は森の中にちいさな家を建てて住んでいました。そして、何から何まで人間の大人たちがやるとおりに、やりたいと思っていました。’から始まる、こいぬとこねこの貧しいながらも愛に溢れた愉快な毎日。

    スラップスティック・コメディみたいに、こいぬとこねこが身体を張って笑わせてくれる回もあるし、ふたりが「こいぬとこねこのつまらないおはなしを書いているチャペックさん」にアドバイスをしてあげに会いに行くメタ展開ありの飽きさせないつくり。

    とにかくふたりが可愛くて身もだえしちゃう。
    捨てられて泣いていた人形を拾って「この子はこれから僕たちの子供になるんだよ」なんて展開なんてもう、、、。

    このものがたりは娘アレナとその友達を相手にする中から生まれたものらしく、なるほど、お父さんから娘に伝えたいことが詰まっているんだろうな、と思わせる訓話っぽいところもある。

    でもなんで過去形でおはなしがはじまるのだろう、ふたりになにがあって、それからどうしたんだろう、と気になりますね。

    • しずくさん
      犬はもともとネコ科だったと、NHKヘウレーカーの番組でつい先日知りました!
      犬はもともとネコ科だったと、NHKヘウレーカーの番組でつい先日知りました!
      2020/01/13
    • 5552さん
      そうだったんですね!
      知らなかった、、、。
      その放送、観たかったです。
      そうだったんですね!
      知らなかった、、、。
      その放送、観たかったです。
      2020/01/13
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著者プロフィール

1887年、オーストリア=ハンガリー帝国下のフルノフに生まれ、1945年、ナチス・ドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所に没する。プラハ工芸美術大学で学んだあと、画家、物語作家、エッセイスト、装幀家として活躍する。弟カレルとの「チャペック兄弟」としても、現在に至るまで世界各国で愛され、高い評価を受けている。
邦訳されたおもな著作に、『ヨゼフ・チャペック エッセイ集』(飯島周訳、平凡社、2018)、『こいぬとこねこのおかしな話』(木村有子訳、岩波少年文庫、2017)、『チャペックの本棚 ヨゼフ・チャペックの装丁デザイン』(千野栄一訳、ピエブックス、2003)、『園芸家12カ月』(カレルとの共著、小松太郎訳、中公文庫、1996)など多数がある。

「2019年 『独裁者のブーツ イラストは抵抗する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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