死をポケットに入れて (河出文庫 フ 3-3)

  • 河出書房新社
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309462189

作品紹介・あらすじ

老いて一層パンクにハードに突っ走るBUKの痛快日記。五十年愛用のタイプライターを七十歳にしてMacに替え、文学を、人生を、老いと死を語る。カウンター・カルチャーのヒーロー、R・クラムのイラスト満載。

感想・レビュー・書評

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  • マッキントッシュの良さの話
    タイプライターのめんどくささ
    めんどくさい訪問者への愚痴
    競馬場に通う、ダサいけどカッコよく思えてしまうのズルい。
    よくわからんけど、近所に住んでたら
    たまに邪魔しに行って煙たがられたい。

  • 競馬行ってmacに向かうだけのこのおっさんがなんでこんなに格好いいのか。。

  • マッキントッシュがいかに凄いのかを説明するくだり。
    すごく好きです(笑)

  • 競馬のこと
    酒のこと
    作品のこと
    映画のこと
    タイプライターのこと
    隣人のこと…
    日々書きためられた日記が、こんなに面白いなんて。
    面白い。止まらなくなる。

  • これはなかなか味のあるエッセイだと思いました! 日記形式なんですけれども、確かに解説者の言葉にある通り、単なる日記では無くてエッセイのニュアンスが強いように感じましたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ブコウスキーさんの著作は一作も読んだことがないのですけれども、このエッセイを通して何か一冊読まねば…的な気持ちにさせられましたね。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    外人さんの書くエッセイですから、どうなるかな? と思いましたけれども、意外と共感できましたね。昔はよかった…ではないですけれども、アメリカも日本同様、かつては元気なお国だったのでしょうか…? 競馬も日本同様、アメリカでも下火みたいですねぇ…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • ユーモアのある語り口で綴られるのは、創作と競馬と音楽のある日々。

    「船長は昼食に出かけ、船乗りたちが船を乗っ取ってしまった。」
    最後の日記の序文であり、原著のタイトルにあたる一文。
    船乗りたちは巧拙の識別のつかない私たちなのかもしれないし、船長は席を立ったブコウスキーかもしれない。

  • 酔いどれ詩人という言葉はトム・ウェイツとブゴウスキーの為にある。バーの片隅でたそがれ続ける人生、そんな日の当らない人生を祝福してくれるのは彼らだけだ。

    齢70を越えて相棒をタイプライターからマッキントッシュに乗り換え、深夜に綴り続けた言葉の数々。
    そこには迫り来る死に対する心構えは見受けられど、不思議と老いを感じさせない。
    相も変わらず続いていくどうしようもない日常に、他人に、社会に毒を吐きながら、ブゴウスキーはブゴウスキーであり続けようとする。

    「死をポケットに入れて」-残念ながら、自分にとっちゃそいつはまだまだでデカ過ぎて、ポケットなんかにはとても入りきりそうにない。だから、せめてこの言葉だけはポケットに突っ込んでおこうと思うんだ。死をポケットに入れて。

  • 競馬と酒とコンピューターにまつわるあれこれ、それから尽きることのない悪態の数々、ほとんどこれだけで埋め尽くされた、70歳の死にかけたおじいちゃんの日記帳。音楽とか文学とか現代社会とか人類とか、なんでもかんでもディスりまくってて、負の要素に埋め尽くされてる。でも読んでてぜんぜん嫌じゃなくって、むしろ気持ちよくってパワフルで、元気すらもらえる気がしてくる。死をポケットに入れてるとは到底思えない全力っぷり。
    ふと年相応っていう言葉が頭によぎった時とかに読むと、全部吹き飛ばしてくれそう。人にはその人成りの年相応があっていいじゃん勝手に生きろよくそったれ的な。あれだよね、バイブルってこういうことだよね。

  • どうにもこうにもブコウスキー。ブコウスキーってどうしようもないだめなおっさんだぜへへへ、って言うよりは賢くて生きにくそうだなあ…まあそれでもなんだかんだ上手に生きているよなあ、それも含めてやっぱり賢いなあって興味深く読めるところが面白い。

    こういう考察記録をマメにつけてる事自体がもうブコウスキーとしての矛盾ですらある。えーもっとだめな人だと思ったらなによただのゲージツカじゃない!と思うんだけどとにかくもうびっくりするほどユーモラスでアメリカンでなんだか読んでる間中ずっと愉快なのである。なにが「死をポケットに入れて」!

  • 作家ブコウスキーが晩年に書いた日記風エッセイ

    競馬おもしれえ
    死ぬのは別にこわくねえ
    足の爪きるのめんどくせえ

    っていってばかりなのに不思議と面白い
    こんな年のとりかたをしたいものだ

    もっと早く知ってよんでればよかった作家だ

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著者プロフィール

1920-1993 ドイツ生まれ。3歳でアメリカ移住。24歳で初の小説発表、郵便局勤務の傍ら創作活動を行う。50歳から作家に専念、50作に及ぶ著作発表。『町でいちばんの美女』『詩人と女たち』等。

「2010年 『勝手に生きろ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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