世界怪談名作集 上 新装版 (河出文庫 お 2-2)

著者 : テオフィル・ゴーチエ チャールズ・ディケンズ ナサニエル・ホーソーン プーシキン 岡本綺堂

• 河出書房新社 (2002年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kimaguregirlさんの感想 · 2010年6月22日]

テオフィル•ゴーチェの本が読みたくて青空文庫でクラリモンドのみ読む。この時代のものは言葉が古くて読み辛いのが普通だが、あまりにも現代風に訳されてあり拍子抜けした。

岡本綺堂という訳者によるもので幻想的な雰囲気を旨とした世界観を損なわない訳だった。怪談集を多く出されている方で適任だと思われる方も多いのでは無いだろうか。

ボードレールのラインから来た私にはもう少し難解な世界があると思ったのですが…

耽美というか幻想的というか、お伽話の延長という印象でした。他に収録されているものも読んでみます。

またクラリモンドは芥川龍之介訳のものも青空文庫で読めます。そっちは古い文体で読み辛いですが、想像力を掻き立てられます。

[ゆなせさんの感想 · 2010年5月26日]

「スペードの女王」読了

[yaziemさんの感想 · 2010年3月26日]

青空文庫でも読める。煽る様な怖さはないものの、どこか不思議さが漂う話。「信号手」がよかった。

[sigさんの感想 · 2009年12月4日]

上下巻

[ヨナキウサギさんの感想 · 2009年7月10日]

岡本綺堂……『半七捕物帳』『修善寺物語』、と思っていたら……、彼の編訳になるこんなものがあったなんて（昭和４年）。上巻があるってことは当然下巻も……あるよなあ。それも名作揃い、参った。［以下、2009年7月13日追記］とうわけで、やっぱり、参った。「スペードの女王」でびっくりし、「クラリモンド」にその名のとおり眩惑し（過ちを犯したのはいったい誰？真に憐れまれるべきなのは誰？）、「信号手」に戦き、ホーソーンに引きずりこまれた。下巻の届くのが待ちきれない！

[くろねこさんの感想 · 2006年7月16日]

綺堂の洗練された翻訳は、今なお美しく、古さを感じさせません。
「貸家」リットン/「スペードの女王」プーシキン / 「妖物」ビヤース / 「クラリモンド」ゴーチェ /「信号手」ディッケンズ / 「ヴィール婦人の亡霊」デフォー / 「ラッパチーニの娘」ホーソン の7編を収録。
ちなみに私は「ラッパチーニの娘」が大好き。